Ace Trappola 9.23 ページ36
◇
『エース…？』
「さっきユウから聞いたんだけど。Aがユウを助けてる理由」
『ユウくんを助けてる理由？』
「お前の前世とか、オレ知らなかったんだけど。ユウと同じ国だったとかさ」
見下ろしてくるエースの顔にはいつものからかうような笑みはない。
『言えてなくてごめんなさい、本当は誰にも言うつもり、なかったの』
「それはもういい。……もしユウが元の世界に帰る方法見つけたら、Aも帰んの？」
『えっ、それは…』
元の世界に帰る方法を見つけたら、一緒に帰る。
そんなことを考えたことは一度もなかった。
寂しくはなるけれどユウには待っている人がいる。
だから日本へ帰る方法を探すのを手伝っている、Aにとって、ただそれだけだったからだ。
言葉に詰まったAの反応をエースは肯定の方だと捉えてしまった。
「なんだよ…それっ。ユウが帰るのだって嫌だってのに…お前までいなくなったらオレっ…」
『エース、聞いて私かえっ…んっ！』
「ん……」
帰らない、と言おうとした言葉はエースの口中に消えていった。
突然のキスにAは目を見開き、エースの胸を押して離れようとするが、びくともしない。
頬に手を添えられ顔を動かすこともできないAに何度も何度も角度を変えて交わされるキス。
その激しさからAの目からは涙が滲んでいた。
『っはぁ…えー、す…お願い、話をっ、んんっ…！』
唇が離れた隙に話をしようとするが再び重なる唇。
話を聞いてほしいAは口内を暴れるエースの舌を思い切り噛んだ。
「いってぇ！！」
『ご、ごめんっ…お願い話を聞いてっ。私帰ろうなんて思ったこと一度もないっ』
「え…？」
涙を流しながら訴えるAにエースは自分がしてしまったことに気付き慌ててAを抱き起こした。
「わ、悪い…オレ、お前がいなくなったらって思ったら……」
『エース、私帰らないよ。私の居場所はここだから』
「A…」
エースの手を握りながら伝えてくるAに、エースもその言葉を信じた。
「わかった、信じる。……あー、その…さっきは悪かった」
『え……あっ、う、うん…』
先ほどのキスを思い出してAの顔は真っ赤になり、エースも負けじと赤い。
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ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» ゴスマリ復刻のイデアはとても良かったですね…っ！こっそりと編集しているところがあるので、以前読んでいただいたものと少し違うかも、です✨絵文字が使えるようになりましたね！早速使ってみました😆 (2021年9月21日 19時) (
レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食) - ゴスマリ…！イデア先輩…！二回目だけど楽しみです！気合入れて読みます！🤭(絵文字使えるようになりましたね！) (2021年9月21日 17時) (レス) @page11 id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - ガムテープ(主食)さん» ガムテープさん、読み返してくださってありがとうございます！読むペースの速さに私も嬉し驚きですっ^ ^ (2021年9月20日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
ガムテープ(主食) - なんかどんどん読んでたら�靴泙罵茲舛磴辰拭�…あれ？早 (2021年9月20日 18時) (レス) id: b67168fa9e (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - あやみんさん» あやみんさんコメントありがとうございます^_^殺戮の天使はタイトルは知っているのですが内容は知らないんです。もしかして同じ名前でしたか…？？夢主ちゃんの両親の名前はパッと閃いた名前になります^_^ (2020年10月25日 19時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ここ
| 作成日時：2020年9月17日 6時
