*待ってます 【あなたside】 ページ50
.
「ありがとうございました〜っ!またおいで下さい!お気をつけて!」
あれから、半年。
甘味処 “ さくら ” で変わらず働く私は、今日も接客に明け暮れていた。
「よーっす……」
「銀時!いらっしゃい!」
「いつものな」
「は〜い!」
「A姉!!」
「あら、神楽ちゃん。新八くんも。」
「姉上から、新作が出たって聞いて」
「来ちゃったアル!」
「ふふふ
今回の新作は、私が考えたメニューだよ」
「ほんとアルか!?じゃあ、私、それにするアル!!」
「僕もそれでお願いします」
「は〜い!了解!ちょっと待っててね」
「A姉、今日も安定の可愛さアル!」
「あぁ?いつもと変わんねぇだろ」
「これだから男は。女を見る目が無さすぎネ」
「テメェには言われたかねぇ〜よ」
「あー、ほら、喧嘩しないでくださいよ、銀さんも、神楽ちゃんも」
なんて、いつもの万事屋の会話を聞きながら、私はランチメニューの看板を下ろしに外に出た。
『侍の国』
私たちの国が、そう呼ばれていたのは今は昔の話。
かつて、侍たちが仰ぎ夢を馳せた江戸の空には、
今は、異郷の船が飛び交う。
かつて、侍たちが肩で風を切り歩いた街には、
今は、異人がふんぞり返り歩く。
そんな、この江戸の街で、半年前に約束を残して、
伝えたい事を聞くために、もう一度、名前を呼んで欲しくて、
「今日も、色んな
未だ見たことがない宇宙を、胸に描きながら、
異郷の船が飛び交う空を見上げ、
今日も
「Aちゃん!出来たよ!」
「はぁ〜い!今行きます!
.
.
.
.
あ、いらっしゃいませ!お好きな席へどうぞ!」
19人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rikohuku0428(プロフ) - 続きのパスワードが知りたいです!面白いのでぜひお願いします! (2020年11月23日 0時) (レス) id: 4dacac16ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:どこかのムスメ | 作成日時:2018年8月23日 12時