*不安要素ありすぎ ページ12
.
「A姉っ!!おはようアル!」
「うわっ、神楽ちゃん。おはよう、元気いいね」
「おいおい神楽、Aに急に飛び付くなって言ってんだろ」
「だって!A姉になんだもん!抱き着きたいアル!」
「ったく……まぁ、とりあえず入れよ。」
「あ、うん。お邪魔します」
腰に神楽ちゃんが抱き着いたまま、中に入るとお茶を机の上に出して待っていた新八くんが。
「おはようございます、Aさん。」
「おはよう、新八くん。」
「で?仕事だって?」
挨拶も程々に……なのか正面に座って、いちご牛乳を飲みながら、聞いてきた銀時に封筒を差し出した。
「昨日、天人を助けたんだけど、その時に食料が無くなっちゃって……
買い物に、付き合ってほしいんだ。ホントは私が持ちたいんだけど、ちょっとふらついた拍子に右手首捻っちゃって……」
包帯が巻かれた方を見せると、銀時が口を開く前に神楽ちゃんが、目を輝かせた。
「行く!私、行くアルよ!買い物付き合うネ」
「ほんとに?神楽ちゃん」
「もちろんアル!ね?銀ちゃん、いいでショ?」
「あぁ、いいぜ。それに、金はいらねぇよ。Aは特別だからな。」
「そんな……」
「銀ちゃんの言う通りネ!A姉は特別アル!だから、お金払わなくてヨロシ!」
「……そう?それで大丈夫?」
「大丈夫ですよ!銀さんもこう言ってますし、気にしないでください」
新八くんに言われ、私は渋々封筒を鞄に仕舞うと、銀時がカラになったコップを置くと、立ち上がった。
「よしっ!じゃあ、行くか」
「お願いします」
「A姉!定春に乗っていくといいアルよ!」
「さ、定春……また、おっきくなった?」
前に見た時よりも、大きくなった気がする定春を撫でると、神楽ちゃんによって、上に乗せられた。
「おい、定春。Aのこと振り落とすんじゃねぇぞ」
「振り落とすって……」
「大丈夫ヨ!定春はそんなことしないから!」
軽く不安要素たっぷりの事を言ってのけた銀時に、少し心配になりながら、神楽ちゃんの合図と共に、元気よく外に飛び出した。
後ろでは、飛び出していった定春に文句を言っている2人の声が聞こえた。
19人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rikohuku0428(プロフ) - 続きのパスワードが知りたいです!面白いのでぜひお願いします! (2020年11月23日 0時) (レス) id: 4dacac16ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:どこかのムスメ | 作成日時:2018年8月23日 12時