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『楽だから、私は曖昧な関係が好きでしょ』
｢そうだね、知ってるよ｣
『今までは
私と付き合いたいと思ってアプローチをかけてくる人がいたら
ふんわり線を引いて、じわじわ曖昧な関係にしていってた。
それで相手は、知らず知らずのうちに
引くのも進むのもしにくくなる関係になっていく
…分かる？相手は知らない、気が付いてない。
私がじわじわそんな方向に行くように仕向けてること。
だけど、北斗は…』
｢俺は、知ってる｣
『そう。
なんなら自分からこの関係を提案して来た』
初めてだった。そんな人は。
｢俺、最終Aを落とすとは言ったけどね｣
『そーね、笑
うん、でも2人で納得してこの関係を続けてる』
｢まぁ｣
『だから私も心を許してるんだと思うし、今日すっごい楽しめたんだと思う』
そこまで言い切って、ちょっと口角を上げてからワインを口に含むと
『うわ…』
｢何その顔｣
少しクールダウンして
自分の言葉に照れくさくなってしまった。
『…、綺麗な夜景と綺麗な料理と綺麗な顔の相乗効果ですっごい恥ずかしいこと言ってまった』
｢あれ、俺の顔も入るのね｣
『そこじゃない』
｢さすが女優。噛まずつっかえず｣
『そこでもない』
早口な私を可笑しそうに笑ってから
息を吸って小さく漏らすと
｢Aはまだ、この関係がいいんだよね｣
苦しそうな目で私を見た。
…………。
『…北斗が苦しくなったら終わり』
｢…は｣
『私だけが�� 楽�瓩猫牾擇靴き瓩�
相手が、北斗が、、苦しいなんて
そんな関係求めてないし』
｢やめてよ、終わりとか。｣
『そりゃそうだよ。いくら北斗が好いてくれてるからって、苦しんでるなら甘えられない』
｢そんなこと言わないで。
…俺、まだ全然苦しくなんてないから｣
『そっか』
｢じゃもっかい聞くけど、
Aはまだこの関係がいいんだよね｣
『…うん。
私はまだこの関係を手離したくない』
彼の目線に知らないフリをして私の目線は夜景に向ける。
…我ながら、酷いとは思う
恋愛対象として見てないことを何度も
好きだと言ってくれる彼に伝えてるしわけだし
でも
｢うん、分かった｣
物分りのいいフリをする北斗も、なかなか酷いと思うんだけど。
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れんり。(プロフ) - bbbさん» コメント気が付かなくて、時間が経ってしまっていてすみません。。とても嬉しいです、ありがとうございます！ (2021年5月3日 17時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
bbb - 凄く面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年3月15日 15時) (レス) id: 07513b1c51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2021年2月26日 23時
