._j.t ページ19
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いい家に住んでる自覚のあった俺らでさえも
入ることを躊躇したほど
Aちゃんの家は
北斗の話で想像してたより何倍も広いし
セキュリティが凄すぎる。
6人も人がいるのにそれでも広すぎると感じるほど
『あ、北斗もうすぐ来るって』
｢え、予定より早くない？｣
｢ぜってー巻いたべ？｣
Aちゃんがキッチンにいるから
必然的にオープンキッチンを囲んで
Aちゃんを中心にみんなで話してると、北斗から連絡が入ったらしい
そして立て続けにかかってきた電話に、慌てて手を洗ってから
『もしもし
んー？違う、私が誘ったの
いいじゃんー、楽しそうだと思って
北斗とふたりも好きだけど、たまにはわいわいしたいんだもん。だめ？』
キッチンを離れてソファに座って北斗と楽しそうに会話を始めるAちゃん。
｢あれでカップルじゃないんだもんな｣
頬杖をついてしみじみと言う慎太郎を最後に、
電話が切れるまで俺らは誰も言葉を発さなかった
-
それから十数分後。
鍵が開く音がしたと思ったら
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ……ｯｯ
なんて言う足音とともに
｢A！｣
『あ、おかえりー』
すごい顔した北斗が家にやってきた。
……いや、合鍵持ってんのかい
｢ほんとに有り得ない
折角ふたりで過ごせると思ったのに｣
『ごめんって
でもほら、北斗用にね新しい七味買ったんだぁ
これで許してよ、ね？』
｢……はぁ｣
Aちゃんの隣を死守する北斗は、みんなでご飯を食べ終わったあとも
隣に誰も来さすまい、と洗い終わった皿を拭きながらAちゃんと一緒にキッチンにいた。
またもやAちゃんにやられて、無口になってしまった北斗を
キッチンを囲む5人で微笑ましく見ながら
｢北斗顔あかーい｣
｢七味よりあかーい｣
たまにからかう。
と、
｢煩わしい｣
鬱陶しいそうにそう言ってから
拭いた皿を頭上の棚に戻そうと北斗がAちゃんのおでこを押える。
『なに？』
｢あたま、危ないから｣
そうAちゃんを屈ませた瞬間
｢……は｣
｢｢｢｢｢…はっっ？｣｣｣｣｣
突然Aちゃんの首元の匂いを嗅ぎ始めた北斗に俺らがたじろぐ。
…おい、いきなりなにしてんの。
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れんり。(プロフ) - bbbさん» コメント気が付かなくて、時間が経ってしまっていてすみません。。とても嬉しいです、ありがとうございます！ (2021年5月3日 17時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
bbb - 凄く面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年3月15日 15時) (レス) id: 07513b1c51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2021年2月26日 23時
