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『じゃ待ってる。早く来てね！』
｢うん、走っていく｣
『鍵開けとこうか？』
｢危ないからいいよ。持ってるし｣
ばいばーい、と手を振るAに手を振って電話を切ると
｢今の何処が不満なの？｣
｢そうじゃん、絶対北斗のこと好きじゃん｣
さっき、俺が首を横に振ったのが理解できないって顔でメンバーが詰め寄ってくる。
｢俺だってそう思うよ。でもそうじゃないんだもん｣
｢どういうこと？
北斗の�爐燭甅瓩世茵�思考回路の中心に北斗がいるってことじゃん？｣
｢Aはね、相手にどんなふうに言ったら
機嫌が良くなるのか、
嬉しいと思って貰えるか、
全部計算してるから｣
｢でもさぁ｣
｢思わせぶりが上手なの。じゃなかったら俺だってこんなに悩まないよ｣
この関係を始めた最初の頃は、Aのこの態度に一喜一憂してた。
…それに自信もあった。
絶対落とす、好きになってもらうっていう自信が
だけどいつまでたっても、
どんなに思いを伝えても、
嬉しそうにはする癖に、大事なところは
ふわっとベールに包み込んで
サラッと流してしまう。
｢俺が手を離したら、この関係は簡単に壊れるよ｣
だから今は、重い重い俺の愛を毎日届けるだけ
いつか、俺に落ちてくれるように
いつか、俺のいる毎日が当たり前になるように
曖昧な関係、君がそれを望むなら
俺はそれを提供するだけ。
何回か｢北斗にメリットはある？｣
なんて聞いてくることがあるけど
そばに居られるだけでいい。それがメリット。
…いつもそう答えると、納得してない顔を見せるけど
俺の気持ちを舐めないで欲しい。
A今日の北斗かっこよかったな
A髪型ちょっと変えた?私それ好き
｢え、こんなこと城沢A言ってくれんの！
可愛いすぎる…｣
｢……あげないよ｣
｢そもそもお前のじゃねぇ｣
｢…これで北斗がすきじゃないってすごいね｣
｢ほんとそれ｣
俺の好きには、ありがとうで返すくせに
俺の髪型とか、ファッションとかは好きって言ってくる
その｢好き｣にどれだけ心拍数が上がってるか
Aは分かってないんだろうな
�狷団蠅凌佑郎遒蕕覆き�
かいかぶるけど、俺はここをクリアした存在だと思うから
当分、彼氏になれる望みがないならせめて
そのポジションは俺だけにして欲しい
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れんり。(プロフ) - bbbさん» コメント気が付かなくて、時間が経ってしまっていてすみません。。とても嬉しいです、ありがとうございます！ (2021年5月3日 17時) (
レス) id: f1c4f19e3d (このIDを非表示/違反報告)
bbb - 凄く面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年3月15日 15時) (レス) id: 07513b1c51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れんり。
| 作成日時：2021年2月26日 23時
