【忍たま】クチナシ少女のトリップ体験記3

休み潰れるとか悲しすぎ ページ15

『なんで私の部屋にきた』

先ほど言われたが、改めて聞いてみる。

「さっきも言った通り、Aちゃんと話してみたくてだよ。
今までは避けてたんだけど、Aちゃんは天女様と違う気がしたから。」

『だからってこんな朝早くに来るのか』

「昨日までの三日間は休みだったんだけど、今日から授業が始まるから、今しかゆっくり話す時間はないんだよ。」

なるほど、だからみんないつでも会えたのか。
でも、休みなら家に帰ったりするんじゃないのか？

そう不思議に思い、聞いてみた。

『みんな帰省しないのか』

すると、タカ丸君は少し困った顔をしてそれに答えた。

「するよ、いつもならね。
天女様のせいで委員会の仕事が回らなくて、始末した後も下級生が上級生を怖がって近寄らなかったんだ。

天女様がいる時は下級生が仕事をして、始末したら上級生が戻ってくるから下級生は委員会に参加しない。
そしたら当然、分担してた仕事が偏る。

だから委員会の仕事が溜まって、休みも潰してやってるんだよ。
下級生は委員会に参加しなくちゃと思って残ってるんだけど、上級生が怖くて参加できない。
まあ、Aちゃんのお陰で大分回るようになったけどね。」

ありがとね、と優しく笑うタカ丸君。
だが、その笑顔の中に少しの悲しみが混じっていたのには気付かないふりをした。


ーもう帰らなくちゃ、またね。

タカ丸君はそう言って立ち上がり、足早に部屋を出ていった。









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つっ、辻褄合わせは得意なんです(震え声

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