５８ …Ｊ side ページ12
店のドアをあけて入ってきた綺麗な
女性は、翔さんに笑顔を向けると
翔さんもそれに応えて奥の座敷席へと
招き入れた。
俺は一瞬で分かった。
あぁ、この２人付き合ってるんだなって。
そういう人が居るなら、言って欲しかったな…。
「松潤、おい、松潤ってば」
「…っえ？」
「焼きオムライス、一つ！」
「あ、あぁごめん…」
「大丈夫か？どうした？」
目の前で俺にオーダーを告げる
翔さんが不思議そうに俺を見て
口元に手を持ってきた。
「ううん、大丈夫、ちょっと疲れてんのかな？」
「まぁ、忙しいからな、休む…」
「…大丈夫、ちょっと気が緩んだんだよ」
翔さんが言い終わる前に俺が割って
止めてしまう。
「無理すんなよ、ちゃんと言えよな？」
翔さんはそういって薄く笑うと別の
お客さんに呼ばれてテーブルに向かった。
忙しい時間帯を抜けると、落ち着いてきた店内。
翔さんの姿が見えないと思って
少しだけキッチンから出て様子を見る。
すると、奥の座敷席に向かい合って彼女
と話をしていた。
少しだけ真面目な表情で割って入れる
雰囲気ではないと感じる。
俺、なんでこんなに凹んでるんだろ？
翔さんが彼女と顔を合わせた時の
ふとした顔がすごく綺麗で、彼女に
負けず劣らず魅力的に映った。
俺にそんな２人の間に入る権利なんて
ないけど…。
なんとなく嫌だった。
「じゃ、考えておいてね」
「…あぁ」
綺麗なその女性は、キッチンから俺と目が
会うとご馳走様と会釈して店を出て行った。
出迎えた時とは違って、彼女を見送る翔さん
の表情は明るいとは言えなかったんだ。
「じゃ、お疲れ、店終いだ！」
そういって翔さんが店の外に
出て看板を【準備中】に変える。
「松潤、明後日は休みにしよう。
疲れが取れないだろう？ごめんな、
忙しくしちゃって…。つい嬉しくて
調子に乗ってた。お前のこと考えて
やれなくて、ごめん」
翔さんが頭を下げる。
「違うんだ、俺はそんな風に思ってない。
俺だって、好きな事させてもらってんだ。
楽しいよ。あ…あの人、、彼女？」
「うん、元ね。今はただの同僚だよ」
「そ、そうなの？」
ホッと胸を撫で下ろす俺は最低かな？
「何、話してたの？さっき、元カノと…」
「それ、おいらも聞きたい！」
「智くん？」
奥のアトリエから、大野さんも出てきて
翔さんはふっと息を吐くと俺たちを
交互に見た。
「一緒に、ついてきて欲しいって
…言われたよ」
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翔華(プロフ) - はるさん» はるさん、初めまして、こんにちは。コメント有難うございます！心が広い菩薩の様な智くんを書きたいかったのでそう言ってもらえて嬉しいです＾▽＾もう少しこのお話にお付き合い下さいね！幸せな2人が好きなので♪ (2018年3月29日 13時) (
レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 翔華さん、こんにちは。更新ありがとうございます！なんて酷いことが！と思ったら智くんのなんて優しく大きいこと！離れた絵はくれてやる！って格好いいです！楽しみにしています。 (2018年3月28日 15時) (レス) id: 2e57ade7fe (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - satoshiikoさん» コメントありがとうございます！はい、前進あるのみ！ですね♪(*^^*)パワーいただきましたよ、ありがとうございます((o(^∇^)o))色々相談して縁のある会社に行ければなと考えてます！ (2018年2月7日 13時) (レス) id: 5a0dcd6872 (このIDを非表示/違反報告)
satoshiiko(プロフ) - こんはまんは！ 就活、頑張ってください！ きっと翔華さんにとってベストな道が開けるはず。♪前進あるのみ〜♪ (2018年2月6日 21時) (レス) id: 6dba7c15f5 (このIDを非表示/違反報告)
翔華(プロフ) - ショウさん、コメント有難うございます！はい、やっと２人の気持ちが動きました＾＾ やっぱり甘いのが書きたいのでやっとという感じですね。。。これからも和んでもらえるように頑張りますね。有難うございました！ (2017年12月27日 19時) (レス) id: 37eca17cbd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翔華
| 作成日時：2017年11月6日 13時
