今日:8 hit、昨日:52 hit、合計:3,480 hit
小｜中｜大
Story3 ページ3
「じゃあ、松本の席は…ああ、二宮の隣空いてるな。あそこに座って」
「え、あ、はい」
俺は言われたまま、窓側の一番うしろの席の男の子の隣に移動する。
彼はちらと僕を見る。
「あ、よ…よろしく」
俺がぺこと軽く頭を下げると、彼はふ、と小さく笑う。
なんだか可愛らしい顔の人だな。
「よろしくね、潤くん」
「へ」
いきなり下の名前で呼ばれ、俺は席につきつつ変な声を出してしまう。
「あれ、下の名前呼ばれるの嫌だった？」
「あ、いや、大丈夫！えっと…」
「あぁ、俺は二宮和也。好きに呼んでよ」
そう言って二宮くんは手を差出してくる。
その手は少し丸くって、なんだか…
「あ！いま、潤くん、ハンバーグみたい、って思ったでしょ」
「えっ、…いや…」
よく言われんだよね、かわいいっしょ？と二宮くんは笑ってきゅっと握手をしてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 59人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：くるみ
| 作者ホームページ：http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=20000726
作成日時：2024年3月21日 12時
