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Story1 ページ1
中学生最後の年、俺は父親の転勤で、転校することになった。
転校先は東京の学校。
田舎で育った俺にとって、東京という都会の暮らしはちょっとした期待に満ちていた。
もちろん、仲の良い地元の友達と離れるのは寂しかったし、受験目前で引っ越しなんて、と不安はあった。
だけど転校先の学校は中高一貫の男子校で、しかも付属大学がある。
内部推薦をもらうことで進学もできる、らしい。
それを聞いて少し安心した。
そしていよいよ明日は、転校先への登校初日だ。
「潤、片付け終わったら明日の支度して早く寝なさい」
新しい自分の部屋を片していると、お母さんが顔を覗かせる。
「うん、わかった」
「おやすみ」
お母さんにお休み、と返すと、ドアが閉められる。
明日は初日だし、やっぱり第一印象とかって大事だもんな。
早めに休んで万全の状態で臨もう。
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作者名：くるみ
| 作者ホームページ：http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=20000726
作成日時：2024年3月21日 12時
