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突然の叫び声に驚いていると一瞬で目の前に現れる金色、フワフワしている
…これ金髪か
「あ？なんだよ」
金髪の持ち主は俯いていて顔が見えないが、肩を震わせている。
ワナワナって効果音が聞こえてきそうだな
「ぱ、パクリだァ！」
「……は？」
顔を上げた男は口をパクパクさせながら俺の顔面を指差している…つまり俺がパクリと言いたいのか
手をブンブン振り回しながら指を向けているから目に刺さりそうだしパクリ呼ばわりは気分が悪い
喧嘩は好きじゃないがしないわけじゃねぇんだ…
突き出された腕を掴み、捻り上げ後ろの壁に追いやる
「うぎゃ！」
「誰がパクリだ、人様にいちゃもんつける前にちゃんと説明しろや」
「いきなり腕捻ってんじゃねー！」
「…っぶねぇ！」
この至近距離で殴りかかるかよフツー！
咄嗟に掴んでいた腕を離して間一髪で避けるも、金髪のパンチは椋木の髪に当たった
なんでそこにいんだよ
「コラコラ喧嘩やめんしゃーい」
「「うるせぇ引っ込んでろエセ金八野郎！」」
椋木は泣いた、少ししてまた2人の気を引こうとしたが全く自分を観ておらずまた喧嘩していたので更に泣いた(フリをした)
「ハモってんじゃねぇぞ」
「こっちの台詞じゃ！」
金髪と睨み合い、いざ殴り合いが始まる─
「いい加減にしなさい」
目の前に星が散り、一瞬意識が飛びかける
どうやら背後から拳骨を食らったらしい…頭が割れる様に痛い
「…いてぇ」
「ごめんな、コイツこうでもしないと黙らせれなくてさ」
見てみると、キューというよくわからない声を上げながら伸びている金髪。俺よりいくらか多く喰らったらしい、ざまぁみろ
拳を作り笑っているツンツン頭に感謝の意味も込めて頷くと、伸びている金髪を引きずって後ろの席へと戻っていった。
顔は優男って感じなのに意外とツッパってるのね
「それじゃあ光橋君はツッパリと同じくらい喧嘩するって事で後ろの席！」
「……はい」
初日からやらかしたな、と思っても後の祭りである
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作成日時：2019年9月7日 1時
