１５. ページ19
急いで2人の元へ行くと今井くんが顔を真っ青にしていた。やっぱヤバい奴らに手を出してしまったようだ
「なァ彼奴らヤバいの？」
「ヤバいなんてもんじゃねぇ！片桐と言えば軽くメンチ切ったチンピラ複数を即日整形外科送りにした奴だ…！」
「…手伝わなきゃよかったよ」
「そんなサミシーこと言わないでAくん、僕達親友だろう？」
「俺が金ヅルにされてるだけだろ…」
「てへっ」
「はっ倒すぞ」
茶番を繰り広げていると片桐は痺れを切らし、一歩近づいてきた
反射的に一歩下がった俺はビビリではないと思う
「相良やったの誰だ」
「相良？」
「そこで倒れてる奴だ」
視線の先は銀髪くん
あぁ、なら三橋だな。俺は関係ないな
そう思っていると今井くんが名乗り出た
チラチラ俺らを見ながら何かを伝えようとしている
これは時間稼ぎを買って出てくれたと思って良いんだろうか
「なァみつは」
「何言ってんだよ、此奴やったのは俺だぜ」
今井くんをみて訳がわからないと言う顔をし、自ら倒した宣言をした
嘘でしょ、今井くんもびっくりしてるヨ
この人絶対逃げる時間稼ぎしてくれるつもりだったでしょ
「ち、ばっ！俺だよ！」
「お前ボコボコにされてたじゃん」
「違いますぅ！彼が割としっかりとした木材で殴ってきたからやられただけでそれが無ければやられてませんでした〜！」
「はい嘘〜！」
「嘘じゃありません〜！楽勝ですぅ！」
「じゃあ検証してみましょう〜」
検証、と称して気絶している相良(?)を囲んでもめ出した2人
今のうちに俺帰ってもバレねぇんじゃないか
こっそり2人の後ろを通り路地の出口へ向かう
いける、これいけるぞ
その時背後でゴツン、と言う何かを殴った音が響いた。反射で振り返ると三橋が片桐と呼ばれた(たぶん頭)の顔面に綺麗にパンチを決めていた
段々と青ざめる三橋
マトモに入ってる筈なのにビクともしてねぇ…
「詫び入れろ、半殺しで許してやる」
それ許してないじゃーん！
痛いのは嫌だ
仕方ない、こういう奴らがビビる相手はただ一つ
灰色集団の後ろを指差し叫ぶ
「「警察だ！」」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 111人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作成日時：2019年9月7日 1時
