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38話 ページ39

貴方サイド

後ろで誰かの気配を感じ、振り向いたが誰も居なかった。

「主殿、如何なさいました?」

一期が不思議そうに首を傾げる。

「いや、何でもないよ。僕、そろそろ獅子王の所へ行くね」

そう言って立ち上がろうとしたら、一期に腕を掴まれた。

そのまま一期の方へ引っ張られ、口吸いされる。

「んっ……」

「まだ、傍にいてください。私は、誰にも貴女を取られたくないんです」

背中に腕を回され、抱きしめられる。

「主殿……」

僕は黙って一期の頭を撫でた。



夕刻に、僕は獅子王の部屋を訪れた。

もう起きてるかな……

僕が部屋から出る時は未だ寝てたけど。

そっと部屋の襖に手を掛ける。

襖をゆっくりと開けて、中を見渡す。

そして、部屋の真ん中に布団を頭から覆い被さっている獅子王を見つけた。

何故あんな格好で寝ているのかは謎だが、声を掛けてみる。

「獅子王」

布団に近付き、名前を呼ぶとビクリと布団が揺れた。

一応起きてはいるらしい。

僕は少し安堵し、用件を伝える。

「獅子王。君を近侍にしたから。それだけだよ」

そう言って部屋を出ようとすると、弱々しく服の端を掴まれた。

「主、今なんて……?」

ふっと獅子王を見ると、信じられないと言った風な表情だった。

僕は思わず困惑した。

だって獅子王はずっと近侍になりたがっていたから。

それなのにどうして戸惑っているんだろう?

急過ぎたかな。

僕は徐に獅子王の頭に手を乗せ、優しく撫でる。

「だって約束したじゃないか」

そう言うと、獅子王は息を呑んで顔を上げた。

そして、僕に抱きついてきた。

僕も獅子王を抱き締め返す。

「本当に、俺で良いの……?」

その問いに、優しく答える。

「うん。お願い出来る?」

そう聞くと、獅子王は顔を俯けたまま、黙って頷いた。

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もこ(プロフ) - 望月海さん» すみません!男主だと思ってました。本当にすみません(_ _;) (6月28日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» ご意見の方は少し構成を考えさせていただきますね。 (6月27日 23時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» もこさん、感想ありがとうございます。せっかくのご感想なのですが、このお話は女主を設定としているので、もこさんの好む男主ではありません。作者が僕っ子好きなのですが、誤解を与えてしまったようなので訂正させていただきました。 (6月27日 23時) (レス) @page1 id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!刀剣男士全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください!出来たらなんですけど短刀たちにも恋愛的に愛されたいです()いきなりすみません (6月27日 17時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 匡さん» ありがとうございます♪早速書いてみます! (2017年5月23日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:望月海 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年1月24日 22時

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