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29話 ページ30

貴方サイド

部屋で書類を片付けて居ると、誰かが部屋に入る気配がした。

そして後ろから抱きしめられる。

振り向かなくても、気配だけで誰か分かった。

分かった上で、何も反応を示さない。

「なあ、なんで何も反応してくれないの?俺のこと、嫌いになった?」

獅子王の切なげな声が部屋に木霊す。

僕は手を止め獅子王に向き直る。

「獅子王。僕は、もう君と関係を持たないと決めたんだ。でも、それは君を嫌いになったからじゃない。今迄、曖昧な態度を取ってた僕が悪いんだ。それに、他の刀剣達も同じ様に接したいんだ」

僕はそう言い切り、黙った。

獅子王は、目を見開いて固まって居る。

それで僕は、反応に困ってしまった。

「……俺より、大切な刀剣が居るの?主の一番は、俺じゃないのか!?」

両腕を獅子王の手で掴まれる。

「そうじゃ、なくて……!皆大切だよ、誰が一番とか関係ない!」

そう。僕には誰が一番、とか無くて、皆、平等に愛したい。ただ、それだけだ。

すると獅子王は、何を思ったのか、僕の服に手を掛けて、首元を曝け出した。

あ、と思う暇が無い程、獅子王の表情は変わった。

「なんだよ、これ……!」

僕の首には、昨日の夜に鶴丸に付けられたキスマークが何十個も有った。

その事を知った獅子王は、肩を震わせて居る。

「皆大切、誰が一番とか関係ない……ね?よく言えるよな、そんな痕だらけで」

首筋に手を這い、撫でられる。

思わず肩がピクッと跳ねた。

獅子王はニヤニヤ笑って、

「これ付けたの、若しかして鶴丸?朝餉の時、様子可笑しかったし」

……ほんと、なんでこの子は勘が良いんだろう。

「主、アンタが俺の前から居なくなったって、俺は主を探し出して連れ戻す。だから……こんな関係、やめようなんて言わないでくれよ」

獅子王は、またあの切ない声で言った。

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もこ(プロフ) - 望月海さん» すみません!男主だと思ってました。本当にすみません(_ _;) (6月28日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» ご意見の方は少し構成を考えさせていただきますね。 (6月27日 23時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» もこさん、感想ありがとうございます。せっかくのご感想なのですが、このお話は女主を設定としているので、もこさんの好む男主ではありません。作者が僕っ子好きなのですが、誤解を与えてしまったようなので訂正させていただきました。 (6月27日 23時) (レス) @page1 id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!刀剣男士全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください!出来たらなんですけど短刀たちにも恋愛的に愛されたいです()いきなりすみません (6月27日 17時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 匡さん» ありがとうございます♪早速書いてみます! (2017年5月23日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:望月海 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年1月24日 22時

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