13話 ページ14
一期サイド
私は主殿を抱き抱え、自室に向かう。
獅子王殿と口吸いしたのに驚きましたが、薄々気付いてはいた。
主殿と獅子王殿の間には、何か有ると。
それにしても、獅子王殿に先を越されてしまいましたね。
主殿を布団に寝かす。
きっと、幾つもの夜を獅子王殿と過ごしたのでしょう。
そう考えると怒りが湧いてくる。
信濃の事は大好きですが、主殿の事は愛しているのです。
「主殿……」
そっと髪に触れる。
貴方を束縛したい。神隠しをしてしまいたい。
いつも貴方に冷たくしてしまうのは、照れ隠しなのです。
それでも、主殿は私を受け入れてくれる。
どんなに冷たくしても、変わらずに接してくれる。
私がもっと素直であれば、貴方は見てくれるのでしょうか。
それとも、もう二度と過ちをしないよう、閉じ込めてしまおうか。
そう考えて、ハッとする。
いけない。これでは弟達に示しが付かない。
「ん……」
起きたのだろうか？
主殿の顔を覗き込むと、少しだけ目が開いていた。
「一期……？」
「主殿、起きましたか？急に意識を無くなられたんですよ」
「そっか……ごめん……」
「いいえ。もっと寝てていいのですよ。無理をしないでください」
「一期……優しい……ずっと、優しくして欲しい……」
主殿が私に手を伸ばす。
その手を優しく自分の手で包み込む。
「今だけ、私を見て下さい」
主殿が夢から覚めたら、きっと私はもう優しくない。
だから、今だけ主殿に触れ、優しくしたい。
「今だけ……貴方を、幸せな気持ちにしたいのです」
「そっか……僕、凄く嬉しい」
主殿は柔らかい笑みを浮かべる。
ああ。その笑顔を、誰にも見せたくない。
「おやすみ、主殿。いい夢を……」
私は目を閉じて眠りについた主の額にそっと口付けをした＿＿＿
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もこ(プロフ) - 望月海さん» すみません！男主だと思ってました。本当にすみません(_ _;) (6月28日 7時) (
レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» ご意見の方は少し構成を考えさせていただきますね。 (6月27日 23時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» もこさん、感想ありがとうございます。せっかくのご感想なのですが、このお話は女主を設定としているので、もこさんの好む男主ではありません。作者が僕っ子好きなのですが、誤解を与えてしまったようなので訂正させていただきました。 (6月27日 23時) (レス) @page1 id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します！私男主の愛され大好物なので嬉しいです！刀剣男士全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！出来たらなんですけど短刀たちにも恋愛的に愛されたいです()いきなりすみません (6月27日 17時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 匡さん» ありがとうございます♪早速書いてみます！ (2017年5月23日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)
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