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10話 ページ11

貴方サイド

「主?聞いてるか?」

強い力で抱き寄せられる。

「……!何するんだよ……!?」

獅子王はニヤッと笑って、

「主。アンタが欲しい」

そのままキスをされる。

「んっ……」

嫌だ。こんなのしたくない。

僕は無理矢理獅子王を離れさせる。

「主、嫌なのか?」

「嫌に決まってるだろ!?好きでもない奴と……!」

「でも毎晩俺の部屋に来てるじゃん。

___夜伽をするためにさ」

……!こいつ、よくも抜け抜けと……!

「君が弟妹達を人質に取るからだろ……!?」

「でもさ。それなら俺を折るなり刀解するなりすればいいじゃん。

あ、無理か!そんな事をしたら他の刀剣になんて言われるか予測出来るし、

審神者としての信用失うもんな?

なにより主は優しいし、俺を大切にしたいんだろ?」

優しく見つめられ、黙って俯く。

獅子王の言うことは、間違ってない。

どれだけ酷い扱いを受けようと、相手は刀で、一度闇落ちしている。

それを元通りしたのはすごく時間がかかったし、

ホワイト本丸に居る獅子王とは性格が違ってしまった。

でもそれは僕達人間が犯してしまった過ちであって、彼の所為ではない。

「主。お願いだから、俺を捨てないでくれ」

両手をギュッと握られ、切なそうに見つめられる。

ああ、僕は獅子王のこの顔に弱いのかもしれない。

僕は強く獅子王を抱きしめる。

「ごめんな。こんな審神者で……!」

「ううん。主が分かってくれて、俺嬉しいよ」

甘い声で囁かれ、頭がポーッとする。

なんか、どうでもいい気分……

「主……好きだ」

獅子王がゆっくり顔を近づける。

すると、

「たっだいまー!」

と、声が聞こえた。

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もこ(プロフ) - 望月海さん» すみません!男主だと思ってました。本当にすみません(_ _;) (6月28日 7時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» ご意見の方は少し構成を考えさせていただきますね。 (6月27日 23時) (レス) id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - もこさん» もこさん、感想ありがとうございます。せっかくのご感想なのですが、このお話は女主を設定としているので、もこさんの好む男主ではありません。作者が僕っ子好きなのですが、誤解を与えてしまったようなので訂正させていただきました。 (6月27日 23時) (レス) @page1 id: 3c48936758 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - コメント失礼します!私男主の愛され大好物なので嬉しいです!刀剣男士全員推しなので嬉しいです!更新頑張ってください!出来たらなんですけど短刀たちにも恋愛的に愛されたいです()いきなりすみません (6月27日 17時) (レス) @page23 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
望月海(プロフ) - 匡さん» ありがとうございます♪早速書いてみます! (2017年5月23日 23時) (レス) id: 546fdd6d80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:望月海 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2016年1月24日 22時

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