にひゃくよんじゅうに。 ページ4
『貴女を奪わせやしない。』
『私は誰のものにもならないわ。君がずっと護ってくれるなら。』
_______、
・
A 「ん〜! とても良かったわ。あの俳優さんとてもかっこよかったし、乱くんにも教えちゃおうかしら。」
明石 「あれは何なん、感動系?」
A 「どうだったかしら、何、どうしたの?」
明石 「あれは泣けてまう……!」
おいおい、と眼鏡をずらしながら涙を流す国行。なんとも可笑しな光景で、私は笑いながら国行に手拭いを渡すと、「おおきにぃ〜……」って、涙を拭いていた。
映画館を出て、向かいの建物に入る。さっき私が見たいと言っていたお店に向かうと、人気のお店なのか、店内には若い女の子たちが沢山居た。
……私と国行が入ると一気に平均年齢上がるわね。
女の子だらけだというのに、国行は店内に入ることを拒まずに、なんなら自分からスタスタと入っていった。乱くんが以前、「女の子女の子しているお店だと、男の人はあんまり入りたがらないんだよね。」と話していたことがあったけど……。国行は優しいから、全然そんな素振りを見せなかった。
明石 「Aが気になったんこれか?」
A 「そう。これ、国行っぽいなと思ったの。」
明石 「ほー……、ほなこっちはAっぽいな
。」
A 「ほんと? ぇ〜どうしましょう。」
そのネックレスは隣同士で並んでいて、一つでも綺麗だけれど、ぺあるっくになっているのか、二つ並ぶとその美しさが更に際立っている。
若い女の子が沢山居るから、値段もお手頃なのかと思ったけれど、この二つは大人向けなのか、割と高めに金額が設定されていた。
一つならなんてことは無いけれど、流石に二つはきついわね……。
明石 「……二人でお揃いとか、どう思う?」
A 「良いの? 国行が欲しいもの、まだあるかもしれないのよ?」
明石 「偶にはお洒落すんのも、ええやろ?」
A 「〜〜っありがとう国行!」
私は“国行みたい”と言ったネックレスを、国行は“私みたい”と言ったネックレスをそれぞれ買った。
私はネックレスが入った袋を丁寧に大切に鞄にしまうと、もう一度国行に「ありがとう」と伝えた。
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まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 碓氷時雨さん» なんですって?! ごめんなさい即刻直します!!本当にありがとうございます!そしてすいません! (2020年2月8日 21時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
碓氷時雨(プロフ) - 「にひゃくろくじゅうに」の所で清光が清松になってますよ! (2020年2月8日 20時) (レス) id: d4ecd76fec (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 愛が止まらない人さん» ありがとうございます!応援して頂けると本当に力になります!頑張りますね! (2020年1月13日 16時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
愛が止まらない人(プロフ) - 続編おめでとうございます!!!!!頑張ってください!!!!! (2020年1月13日 10時) (レス) id: 9082f6abc2 (このIDを非表示/違反報告)
まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A(プロフ) - 絵里奈さん» ありがとうございます!受験も作品も、若いからこそ出せる熱量で頑張っていきます!今作品でも何卒宜しくお願いしますね! (2020年1月13日 8時) (レス) id: 8464144616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まぴおろごん@通りすがりの黒魔道士A | 作成日時:2020年1月12日 21時