7話 ページ9
3人で作った夕飯を食べ、既にシャワーを浴び終えた私たちは、お菓子やら飲み物やらDVDやらを持って寝室に移動した。寝室には大きなテレビが設置されており、映画やドラマを見るのに最適なのだ
貴『今日は何を見ようかなぁ〜』
ル「恋愛ものはやめてくれよ?先週ナナリーのおすすめを5本立てで見たばかりだ」
貴『わかってるよ!んー...迷うな...』
ス「あ!これなんかいいんじゃない?」
スザクが嬉しそうに指さしたのは、ベッッッタベタのホラー映画だ。私はそのタイトルを見てさっと血の気が引いた。普通のホラー映画なら私は見られるのだが、その映画は海外生まれでネット上では怖すぎると大評判。スザクがホラー好きなのは分かっていたが、まさかこんなヤバそうなものにまで手を出すとは.....
ス「これネットで怖いって有名で1回見てみたくて...ってあれ?2人とも?」
このお泊まり会でホラーを見るのはこれが初めてではない。が、私はあくまでストーリー性のあるホラーが好きなのであり...こういうゾンビがいきなりぎゃー!とか、テレビから人がうわー!のタイプは得意ではない。そしてルルーシュは言うまでもなくホラーが大の苦手。...がしかし
ス「ダメかなー2人とも...僕これすごく見てみたくて...」
ル・貴「『くっ...』」
私達はスザクのこの顔に弱い。子犬がくぅーんと耳を下げておねだりしているようなスザクの上目遣い。ずるい。この男...この顔にダメと言えないのを知ってて...
貴『ま、まぁホラーなら今までも見てるし...いいよね、ルルーシュ』
ル「...お前達2人が言うのなら俺は何も言わん。...が
、俺は今日少し疲れている。途中で寝ても文句は言うなよ?」
ルルーシュはふわぁと欠伸をして、チラリと私を見たあと、気だるそうにティーカップに口をつけた。
...ルルーシュゥゥゥゥ!!!!逃げやがったなこの.....!!!!
ルルーシュを睨みつけても、何処吹く風で紅茶をすするルルーシュに殺意を覚えた
ス「本当かい!?嬉しいなぁありがとう!」
裏でそんなやり取りがなされているとは露知らず。スザクは目をキラキラと輝かせてレコーダーにDVDをセットして、満足気に私の隣にぼすんと座り込んだ。既にルルーシュはベットの上でテレビに背を向けていた
80人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月1日 2時