38話 ページ40
ア「...へーぇ。随分君に好かれてるんだね...枢木スザクは」
そう言った途端、先輩はいきなり後ろを振り向いて飛んできたものをとっさに掴む
ア「...随分と手荒い挨拶だね?俺はAちゃんとお話してるんだけど?」
カ「へぇー?お話ねぇ?Aは嫌がってるようにしてたみたいだけど?」
見るとそれは、蹴りの体勢をしたまま先輩を睨みつけるカレンだった。
先輩は掴んでいた足を離すと、腰を上げて立ち上がり、私のほうに向き直った
ア「今日は邪魔が入っちゃったけど、また2人で話そうね?俺、諦めないから」
先輩はニコリと笑って屋上から出て行った。
私は解放されて安心したのと、それ以上に「スザクが死んだ」という可能性が膨らんでしまったのを受け止めきれず、涙が出てきてしまう。...泣くのはスザクに会ってからって決めてたのに...
カ「ちょ、A!大丈夫!?あの男になにかされてない?!」
屋上の扉の方を睨みつけていたカレンが、私が泣いているのに気づいて背中をさすってくれる
貴『だい...じょうぶ...カレン...ッ...助けてくれて...ありがとう.....』
カ「そんなの...当たり前じゃない。友達でしょ」
貴『うん...ッ...ありがとう...』
私はしばらくカレンに背中をさすってもらい、どうにか気持ちを落ち着けられた。
でも屋上なんて普段誰も近寄らないのに、なんでカレンはここにいたんだろう?
それを聞くとカレンは、「あーやっぱ気になるよね」と苦笑いし、扉の方に目を向ける。
それに倣ってみると、扉に背中をもたれかけたルルーシュがいた
80人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月1日 2時