35話 ページ37
スザクが発ってから32日...要するに1ヶ月以上経ってしまった。
何故か最近、また男子生徒からのお誘いが急激に増え、追い払うルルーシュは誘われる私よりも疲れていた
貴『ごめんねルルーシュ...毎回毎回』
ル「気にするな。だがお前も迷惑なら迷惑だとしっかり言えるようになれ」
貴『うん...ごめん...』
ル「...」
私とルルーシュの間を、重苦しい空気が流れる。
ルルーシュだって親友のスザクが心配で心配で仕方が無いというのは明らかだった。
生徒会メンバーは、日に日にお通夜のような空気になる私達を励まそうと頑張ってくれていたが、20日目を過ぎたあたりから、みんなもスザクが帰ってこないことに焦りと不安を隠せなくなり、つい一昨日の会議なんか本当に葬式でもやってるのかというくらいみんな暗かった。
はぁと今日何回目かもわからないようなため息をつくと、背後から誰かにトントンと肩を叩かれた
貴『はい...?』
後ろを振り向くと、校内でイケメンだと大人気のバレー部の先輩が立っていた
?「ちょっと時間いいかな?」
貴『へ...?あ、はい...』
遊びに誘われることは多々あっても、直接呼び出されることは初めてだったため、戸惑いながら席を立つとルルーシュが私の制服の袖を引っ張った
ル「おい...大丈夫なのか?」
貴『うん...多分大丈夫。すぐ戻ってくるね』
そう言って私は心配そうな顔を隠せないルルーシュに背を向け、先輩に促されるまま屋上に来た
80人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月1日 2時