34話 ページ36
スザクが発ってから20日...。
そろそろ帰ってきてもいい頃なのに、兄上から連絡がないどころか、特派からも何の情報もなかった。
携帯電話が使えればよかったのだが、重要な無線連絡以外は敵に感知されるとまずいとかなんとか言って使用厳禁らしい。
日に日に萎れていく私を見て不憫に思ったのか哀れに思ったのか、最近は学年クラス問わず色んな男子生徒が遊びにと誘ってくれる。が、その度近くにいるルルーシュが丁重にお断りをしていた。
そんな事をぼんやり思い出したのは、本日ランペルージ家で開催されている勉強会の最中にルルーシュがこんなことを言ったからだ
ル「A」
貴『んー?』
ル「男子生徒からの誘いを、毎回俺が断っているがいいのか?」
貴『?なんで?』
ル「いやその...。もしかしたら俺達以外とも遊びたいんじゃないかと...」
貴『あ〜そういうことね!クラスの仲良い女子達とはよく遊びに行ってるけど、男子と行くとスザクが妬いちゃうから』
私は、一度同級生の男子と2人で遊びに行ったことがある。次の日それを知ったスザクに物凄い怖い顔で怒られた。
当時は買い物に行っただけでなんでそんな...と理解に苦しんだが、今スザクが私以外の子と2人だけで遊びに行ったりしたらきっと寂しくて寂しくてたまらないと思うので、当時のスザクには悪い事をしたと思っている
ル「ふっ...どこまでもスザク一筋だな、お前は」
貴『当たり前でしょー。スザク以外眼中にありませーん』
ル「お前に恋をしている世の男性が聞いたら泣きながら倒れるな」
貴『ん?そんな人いるの?』
ル「お前.......俺の事鈍感やら何やらと言うが、お前が言えたことではないと常々思う」
貴『?ルルーシュは鈍感のニブチンじゃん』
ルルーシュの言葉の意味がよく分からず私は首を傾げる。するとルルーシュはわざとらしく大きなため息をつき、夕飯の支度をしてくると言って部屋を出ていってしまった。
...変なルルーシュ
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作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月1日 2時