30話 ページ32
スザクが発ってから5日が経った放課後。
私とルルーシュは生徒会室でぼんやりと窓の外を眺めていた。
あ、言い忘れていたが私は栄えあるアッシュフォード学園生徒会役員で、スザクと同じ風紀委員。
極力部活か生徒会のどちらかへ入れという学園側からの半強制のご要望により入ることになったのだ。
スザクも役員だけどあの運動神経だから、よく運動部の助っ人として駆り出されている
ミ「ちょっと2人とも〜?スザク君がいないからって元気無さすぎよ!いつもの任務なんでしょ?スザク君なら大丈夫だって!」
貴『ミレイ会長...』
ミレイ会長が私たちを元気づけようと背中をバンバンと叩いてくる。
スザクが遠い西の地で激戦を繰り広げていることなど言えるはずもなく、生徒会のみんなは今回もそんなに危険な任務ではないと思っている。
リ「そーだぞー?ルルーシュはいつも澄ましててわかりづれぇけど、Aが元気ないと調子狂うぜ?」
ル「それはどういう意味かなリヴァル君?」
あ...ルルーシュが冷ややかな笑顔を浮かべてる。リヴァルはその顔を見て会長の後ろにサッと隠れる。...逃げ足が早い。さすがいつもルルーシュと学校を抜け出して賭けチェスやってるだけはある...とそのやり取りを見て笑っていると、後ろから誰かに思い切り抱き締められる
貴『ひわぁぁぁぁあ!?!?』
ビックリしたのと回された腕が胸に当たって恥ずかしいのとで思わず変な声で叫んでしまい死にたくなる。こんなことをしてくるのは、当学園には2人しか該当者がいません...スザクを除いて
貴『シャーリー!?カレン!?』
カ「ふふ...今日はこの私、紅月カレンでしたー!あー!!Aは相変わらず可愛いねぇ...」
貴『またそんな妹を見るような目で...同学年だよね私たち』
私は半ば諦めて赤髪の同級生を一瞥する
カ「ちょっとA!?そんな目で見ないでよ〜胸触ったのは悪かったからぁ」
貴『そ、そそそれはいいの!でもビックリするから来るなら来るって言ってよ!』
カ「だって驚いた顔が可愛くてさ...?しかもスザクがいると物凄い顔で睨まれるからあんま出来ないし...」
リ「たしかにあいつ、カレンとシャーリーがAにちょっかいとかセクハラしてる時は人を殺っちまいかねない顔してるよな...」
生徒会室にそんないつも通りの会話と笑い声が響く。スザクがいない寂しさがちょっとだけ和らいだ気がして私は少しカレンに感謝した
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作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月1日 2時