検索窓
今日:49 hit、昨日:27 hit、合計:67,976 hit

2話 ページ4

クラブハウスの一角にある私の部屋に着く頃には、私達はすっかり濡れていた。私はまだスザクの上着があったので被害が少なかったが、当の本人とルルーシュはぐっしょりと制服を濡らしていた。
ルルーシュに至っては入口に着いた途端倒れ込み、はぁはぁと酸素を求める魚のように口をパクパク動かしている


ちらりとスザクの方を盗み見ると、来ていたワイシャツを脱いで水を絞っているところだった。
背中についたしなやかな筋肉を水が伝うのを見て、私は自分の顔が真っ赤になっていくのを嫌という程感じてしまった


貴『ス、ススススザク!お風呂!お風呂先入ってきて!そんなに濡れてたら風邪引いちゃうから!』


思わず大声で怒鳴るようにスザクの背中に声をかけると同時にタオルを投げつける。と、スザクはくるりと振り返って華麗にタオルをキャッチし、いつもの笑顔でニコリと笑った


ス「ありがとうA。でも僕は後でいいから、先に入ってきな?ルルーシュの介抱もしてやらなきゃだしね」

貴『で、でも...そんなに濡れて...。ルルーシュの介抱なら私もできるよ?』

ス「...だーめ。Aだって濡れてるんだからね?Aが風邪ひいたら嫌だし...それに」


スザクが私に近寄ってきて、すっと腰に手を回す。
顔を寄せてきたスザクの熱い吐息が耳元にかかり、私はもう多分、傍から見たら林檎にも優る勢いで真っ赤になっていたと思う


ス「いつまでもそんな格好して...僕に襲われちゃっても知らないからね...?」


スザクの低い声に私は頭がショートしてしまい、スザクの腕が離れた途端、バスルームに猛ダッシュするしかなかった。あんなの反則。ずるい。色気やばい。

3話→←1話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (21 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
80人がお気に入り
設定タグ:コードギアス , 反逆のルルーシュ , 枢木スザク   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぴー | 作成日時:2019年3月1日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。