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｢それで？ストーカーに心当たりは？｣
『スｯ……!?…無いよ、あったら直接文句言ってる』
｢Aちゃん無駄に逞しいもんなぁ｣
ヨシヨシと頭を撫でて小馬鹿にしてくる鬱くんの手を払い除ける。無駄で悪かったね。
多分男の人……？っぽい字ではあるけど、どんな人で何の目的があるのかは不明瞭。今迄の行動を踏まえて本日自宅前まで来ていたことを警察に連絡したがこれから現場検証に向かうとの事。
｢指紋まで消してご丁寧に｣
悪趣味やなぁ、とトントンさんが手紙を放り投げる。
珍しく雑な姿を眺めていればパチリと目が合う。
｢多分警察が来てくれても前と同じでパトロールの強化と精々監視カメラの確認位やろなぁ｣
『うん…でも今回はエントランスじゃ無くて家の前のカメラに映ってるかもしれないですし』
｢どうやろ。そこから分かる情報なんて微々たるものやろうし｣
暫くは不便やろなぁ、に素直に頷いてみせれば｢……トントン、何が言いたいんだ｣とトントンさんに声を掛けるにしては低い声のグルッぺン。
｢ん？グルさんが隣に住んどるとしても不安やろうから、俺の家に来るのはどうかなぁって思ってな｣
｢……問題無い。犯人もとっとと張り込んで取っ捕まえる｣
｢物理じゃなくてAの心理的な話やで。毎日俺ら以外の誰かが来とるかもしれへん家に帰ってくるなんて気味の悪い話やろ。分かっとる癖にとぼけんなや｣
幼馴染に臆することも無く静かに怒っているようなトントンさんの声色。それもこれも心配してくれているからこそなんだろうが。不機嫌そうな幼馴染と睨み合っていて、下手に動けずおろおろする私……を横目に鬱くんが溜息を吐いた。
まぁまぁ2人とも、と怠そうに仲裁に入り、その後にっこり笑った。
｢折衷案で僕の家でええやん？｣
鬱くんはボコボコにされていた。
｢大先生に預ける位ならトントンの方がマシや｣
｢当たり前やろ。一緒にせんでや｣
｢和ませようとしただけや〜ん…｣
絵に描いたようにズタボロになっていたのでこっそり笑ってしまった。
いてて…と涙目の彼の隣でグルッぺンが口を開く。
｢…暫くトントンの家にAを預ける。そんで俺と大先生でカタをつける。期間は1週間、ええな？｣
私、トントンさんの家に住むんですか？
本人への指差し確認もお願いします。
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まる(プロフ) - 久々にこの手の類を見たくなって、極道に始まり、距離バグと脅威入手…団子侍様の独特で丁寧な小説を読んでしまうと、上質すぎて中々他のお話へ飛べませんw 楽しいお話をたっぷり読めて嬉しいです！今後も応援しております…！ (2023年4月10日 8時) (
レス) id: 33402943a7 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - 冬野さん» 完結してから一番乗りの超絶早いコメントありがとうございます！冬野様には何度もコメントを頂いて本当に嬉しかったです！最後までお付き合いありがとうございました！ (2022年8月19日 1時) (レス) id: 1692a09b95 (このIDを非表示/違反報告)
冬野(プロフ) - わぁ〜！番外編までお疲れ様でした。すごく好きです。めちゃくちゃ好きです。ありがとうございました。大好きです。(語彙を失う) (2022年8月19日 1時) (レス) @page50 id: 017b983cf1 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - みひろさん» コメント＆ここまで読んでくださって本当にありがとうございます！正しく全員分の心の内だったりを細かく書いて最後に終わりたいな〜と思っております！完結はしましたがどうぞ最後までお付き合い頂けると嬉しいです♪ (2022年8月15日 14時) (レス) id: 1692a09b95 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - 冬野さん» 冬野様 ご丁寧に、また思いの籠ったコメント頂き本当にありがとうございます。色んな方の反応やお声に支えられて無事完結できてホッとしております。今後とも何か作品をあげましたら是非宜しくお願いします！ (2022年8月15日 14時) (レス) id: 1692a09b95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：団子侍
| 作成日時：2022年1月30日 13時
