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オスマンと言い合いをしてる間にAちゃんとコネシマを見失ってもうて、2人で捜索していると案外近くの雑貨屋に2人は居った。
見つけた安堵感共に、コネシマに頭を乱暴に撫でられているAちゃんを見て僅かに眉間に皺が寄るのが分かる。
os「…ロボロ顔に出てるで。」
rbr「煩い、分かっとる」
os「ふーん、………A〜、今度は俺とあっちで茶葉見ようや〜」
此方を一瞥した後何食わぬ顔でAちゃんとコネシマの間に割り込みに行くオスマン。…何やねん、お前もいつものポーカーフェイス隠せてないやん。シッマも、目の奥笑ってないことに気づいて少し引いてもうてるし。
お前、めっちゃAちゃんの事気に入ってるもんな。
いや、オスマンだけやないな。幹部皆、何だかんだAちゃんに絆されて変な愛着や独占欲湧いて来てしまってるからな。
かく言う俺もその1人なんやけど、…俺一人だけ、距離感が掴めずにいる。
他の幹部連中は暇があればAちゃんに構いに行ってるが、俺は唯それを黙って自室の画面の前で眺めているかインカム越しに聞いている毎日。
そんな中今回手に入れた、Aちゃんと話すことが出来るチャンス。どうにか親密に話せるくらいにはなりたい…と意気込んできた。
しかし、コネシマのようにさり気なくリードして贈り物を渡すことも、オスマンのように共通の話をする事も出来ない。
あぁ、アカンな。大先生にあんなに大口叩いたくせに。
(…格好悪いな、俺)
燻って、拳を少し強く握りどの茶葉にするかをオスマンと談笑しながら選ぶAちゃんから目を逸らす。
kn「ロボロ、何や元気ないやんけ」
rbr「…俺ってダサいなぁって」
kn「何や今気づいたんか!」
ヒーッヒッヒッと何時もの引き笑いで豪快に笑い飛ばすシッマ………こいつ、俺が何でへこんでるか分かってるくせに普通こんなに笑うか?
爆笑し終わると"まぁ、"と話を切り出し、「少なくともこんな所で腐ってんのはダサいで。」とまともなトーンで尤もなことを言うからスっと心に落ちてきた。
kn「ええんか、このまま今日も喋れんで」
rbr「…それはあかんな」
kn「おん、アカンやろ。」
ま、頑張れよとコネシマは背中を痛いくらいに叩いた。
いや、痛すぎやアホ!
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ぴく(プロフ) - 個人的に主人公の性格とか(全部)めっちゃ好きです!頑張ってください! (2020年9月21日 9時) (レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - レニさん» 読んでくださってありがとうございます!大先生のところは特に構成を練っていたのでそういって頂けてとてもうれしいです!ありがとうございます! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - しおんこさん» こちらこそいつも変な時間に更新してしまって申し訳ないです…しかし!コメントとっても嬉しいです!!頑張ります!!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
レニ - すごく面白い…!チノくんとかうつ先生のところの話めっちゃ好きです!これからも読まさせて頂きます! (2019年11月29日 17時) (レス) id: be3a21bb3c (このIDを非表示/違反報告)
しおんこ(プロフ) - 夜遅くにすみません!雰囲気めっさすきですわぁぁー!!まじごっとですぜェ…………!! 更新楽しみにしてますぅぅぅぅ!!! (2019年11月28日 3時) (レス) id: 32a4d591a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:団子侍 x他1人 | 作成日時:2019年9月10日 22時