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os「んふ、目がまん丸やね」
gr「…今更そんなに驚くことか?俺は前も似たようなこと言ったし、親父も嫁にする言うてたやん」
いや、それら全部含めて世迷いごとだと思ってました、なんてとても言えない。
するとバッと目の前に人影が現れAちゃん!と勢いよく名前を呼ばれる。
ut「グルちゃんは闘い大好きな危ない男やから僕にしとかへん?平和主義やし、優しくするで」
鬱さんがそう囁きながら言うと「誰が言うてんねん!」「調子乗ってんちゃうぞ」等と直ぐに罵倒が飛び交い瞬く間に粛清されていた。
………アーメン。
その内最近見慣れた内ゲバが始まり喧騒が続いたが、若頭補佐様やひとらんさんによって終止符を打った。
その後解散する流れとなったが、去り際に呼び止められ素直に応じる。此処に来てからずっと警戒心が高く、若頭と話していると何処からか監視をしていた人。
tn「A、さん…。」
『? なんでしょう若頭補佐様』
tn「その…グルさんがすまんかったな。それと、暫く酷い態度取ってしもうて…」
『いいえ、どちらも気にしておりません。それに、その態度が普通の反応だと思いますから。』
そか、と呟くと彼は未だ申し訳なさそうに此方に目を向け"俺の事、トントンって呼んでや"と言われた。
早速名前を呼んでみると彼は連日の睨み顔が嘘のようにフワッと柔らかく笑んだ。
そんな彼がこの後爆弾を落とすだなんて誰が考えただろう。
tn「グルさんもあぁ言ってるけど、俺も今は賛成やで」
『賛成、とは』
tn「…Aさんがこの組に嫁ぐこと。」
何を、言っているのか。
ずっと余所者を警戒して止まなかった彼の口から出た言葉に不意をつかれ視線を合わせると悪戯そうに口の端を吊った。
tn「毎日君の事見ててんけどイマイチ掴めへんし…ま、簡単に言うと気に入ったんやAさんのこと。そんで君を易々と死なせたくないねん。…やから、覚悟しといてな」
我々組のことも、俺らのことも宜しくなっと肩をぽんと軽く叩くと彼は手をヒラヒラさせながら自室の方向へ歩いていった。
『…は、……っはぁ?!』
残された私は独り言だと言うのに思わず感情的な反応が漏れた。
そんな彼女を盗み見る幹部らは不敵に、愉しそうに眺めていた。
さぁ、まだ灯火は消えない______
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ぴく(プロフ) - 個人的に主人公の性格とか(全部)めっちゃ好きです!頑張ってください! (2020年9月21日 9時) (レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - レニさん» 読んでくださってありがとうございます!大先生のところは特に構成を練っていたのでそういって頂けてとてもうれしいです!ありがとうございます! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - しおんこさん» こちらこそいつも変な時間に更新してしまって申し訳ないです…しかし!コメントとっても嬉しいです!!頑張ります!!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
レニ - すごく面白い…!チノくんとかうつ先生のところの話めっちゃ好きです!これからも読まさせて頂きます! (2019年11月29日 17時) (レス) id: be3a21bb3c (このIDを非表示/違反報告)
しおんこ(プロフ) - 夜遅くにすみません!雰囲気めっさすきですわぁぁー!!まじごっとですぜェ…………!! 更新楽しみにしてますぅぅぅぅ!!! (2019年11月28日 3時) (レス) id: 32a4d591a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:団子侍 x他1人 | 作成日時:2019年9月10日 22時