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…まーじでなんでこんな状況になってんのか誰か教えろ下さい。そして周囲からの視線が痛いから今すぐ離れて貰っていいですか。
ci「んふ、ほんまもう一目見たときから俺も喋りたいなー!遊びたいなーってずっと思っててん!」
kn「いやいやいやチーノお前何やってんねん?!お前そんなキャラちゃうやろ!」
ci「え?皆だけ沢山遊んで狡かったんで、数ヶ月ぶりの宜しくの挨拶やけど??」
ut「何処が宜しくの挨拶やねん!日本ではそんな事せぇへんわ!!表現方法もっとなんかあったやろ?!」
ci「やだなぁ、態とに決まってるやん。…喋りたかったのもこうして触りたかったのはほんまやけど。」
ut「あかん、こいつ話通じひん」
怒涛の言葉のやり取りに目をぱちくりとさせていると肩にふんわり掛かる手、…トントンさんだ。
tn「おいチーノ、分かったから今はとりあえず離しとき」
ci「…はぁ、若頭様の目線が痛すぎるから素直に離しますわ」
腕を解放する際に一瞬顔を耳許に寄せられ「今度は2人で遊ぼうな」と囁かれ、顔に熱が集まるのがわかった。……っ、ほんとここの奴らは…!自分の顔面の凶器加減(いい意味)を頼むから自覚してくれ…。理解してても動悸がするから私の心臓を全力で労わって欲しい。
gr「A、」
ふと名前を呼ばれて顔を上げると想像よりも遥かに近い位置に若頭が居た。何だよ今度は貴方かよ。
しかし雰囲気で先程のような軽活な話ではないことを悟り静かに顔を上げた。
gr「…生きていても死んでいるのと変わらないと、お前はあの男に対してこう言っていたな。売り言葉に買い言葉…という雰囲気では無かったが、今はどう思っている?」
深紅の瞳が真っ直ぐに私を捉えて離さない。
『…今、も。そうですね、………正直その言葉に心変わりありません。少なくとも、私の命に価値が見出されているとは思いません。』
そう深くも考えずとも案外すんなりと応えが出る。
そして同時に思う、なんて私は無機質な人間なんだろうか。
何よりも尊ぶ命をぞんざいに扱う私に対して人は多少なりとも怪訝な表情を浮かべるが、目の前の端正な顔の男は"そうか"と漏らすと一つ頷いた。
gr「それならなんの未練もないな。要らんのやったら、お前の人生丸ごと貰ってやる」
ふふんっと何故かドヤ顔を決める若頭、驚愕し様々な反応を取る幹部達。そして理解が出来ずに固まる私。
……耳が悪くなったかな?(デジャヴ)
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ぴく(プロフ) - 個人的に主人公の性格とか(全部)めっちゃ好きです!頑張ってください! (2020年9月21日 9時) (レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - レニさん» 読んでくださってありがとうございます!大先生のところは特に構成を練っていたのでそういって頂けてとてもうれしいです!ありがとうございます! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - しおんこさん» こちらこそいつも変な時間に更新してしまって申し訳ないです…しかし!コメントとっても嬉しいです!!頑張ります!!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
レニ - すごく面白い…!チノくんとかうつ先生のところの話めっちゃ好きです!これからも読まさせて頂きます! (2019年11月29日 17時) (レス) id: be3a21bb3c (このIDを非表示/違反報告)
しおんこ(プロフ) - 夜遅くにすみません!雰囲気めっさすきですわぁぁー!!まじごっとですぜェ…………!! 更新楽しみにしてますぅぅぅぅ!!! (2019年11月28日 3時) (レス) id: 32a4d591a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:団子侍 x他1人 | 作成日時:2019年9月10日 22時