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ゾムさんの登場により私の部屋まで一旦戻る意味はなくなった為隠れんぼを続行させようとしたところ…。
zm「俺…ずっと待ってたんやけど。」
『それはあの、…すみません』
この男拗ねている。
何度謝ってもずっとムスゥと頬を膨らませ絵に描いたような拗ね方をされている。
『あの…どうすれば機嫌が直りますか…?』
こちらを心配そうに見つめるエーミールさんを余所に私は目の前のゾムさんに懸命に話しかける。
極めつけは私が"…何でもしますから機嫌直してください"と諦め半分で呟いたところ耳に届いたのか顔を上げこちらに向けて口を三日月形に変えた。
zm「エミさんと3人で、隠れんぼ仕切り直しならええよ!」
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あの後結局3人でゾムさんの気が済むまで隠れんぼが続けられた。
私は持ち前の気配察知で何度か彼を探し当てたが、エーミールさんはそのようなものには疎く頭脳戦を試みていた。結果的には余り当たらずゾムさんの奇怪で本能的な行動を推測するのは難航したようだ。
散々遊んで満足したゾムさんは帰り間際"また遊ぼな!!!"と元気よく天井裏に帰って行った。
エーミールさんは見るからに疲労困憊だったため私達も速やかに解散した。
今の私はと言うとお風呂上がりで水を欲して今日教えて貰い覚えたての食堂で喉を潤していた。
湯上りで熱た身体を冷ますように喉を鳴らしながら飲み終わると、ゆっくりと人気の少なくなった縁側の方へ足を進めていく。
ここの庭園は本当に見事でよく眺めているが、眠る前にもう一度だけ見て床に入ろうと思ったのだ。
相変わらず長く綺麗に掃除された廊下を進み着いた縁側へそっと腰を掛ける。
丁寧に管理された庭は月夜に照らされているが昼間と変わらず美しく、思わず口角が上がった。
「ここで何をしている。」
背後から地を這うような低音が響く。
私はなんとなく、この人と会う気がしていた為さほど反応はせず淡々と返す。
『ここの庭は美しいので、眠る前に一目見ようかと。』
gr「…よう分からんやつだな。」
『よく言われます。…貴方の方こそ何か用ですか?』
問うと彼は一瞬顔を顰めたかと思うとドカッと私の隣に腰を下ろした。
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一夜にして順位も頂き、星も赤色になったしで本当に皆様に感謝感謝です…!( ; ; )
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ぴく(プロフ) - 個人的に主人公の性格とか(全部)めっちゃ好きです!頑張ってください! (2020年9月21日 9時) (レス) id: 0dfcf80db5 (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - レニさん» 読んでくださってありがとうございます!大先生のところは特に構成を練っていたのでそういって頂けてとてもうれしいです!ありがとうございます! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
団子侍(プロフ) - しおんこさん» こちらこそいつも変な時間に更新してしまって申し訳ないです…しかし!コメントとっても嬉しいです!!頑張ります!!! (2019年11月29日 22時) (レス) id: 8616f492be (このIDを非表示/違反報告)
レニ - すごく面白い…!チノくんとかうつ先生のところの話めっちゃ好きです!これからも読まさせて頂きます! (2019年11月29日 17時) (レス) id: be3a21bb3c (このIDを非表示/違反報告)
しおんこ(プロフ) - 夜遅くにすみません!雰囲気めっさすきですわぁぁー!!まじごっとですぜェ…………!! 更新楽しみにしてますぅぅぅぅ!!! (2019年11月28日 3時) (レス) id: 32a4d591a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:団子侍 x他1人 | 作成日時:2019年9月10日 22時