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六節 side梓 ページ7

「Aに会った?!」





共有ルームに雅兄の声が響き渡る。





「うん…一瞬だったけど、ね」





あのあとAに手を振り払われた感触を思い出す。





あれは本気だったな……





必死に掴んだAの腕は細くて、あの細さからあんな力が出るとは予想もしていなかった。





いや、知らなかったって言う方がしっくりくるかもしれないけれど。





それぐらいの力を出すほど僕の事を、この家(かぞく)の事を拒否していることは一目瞭然だった。





「ごめん、掴んだのに」





「…梓はさあ、いつからアイツの味方なわけ?」





「それは……」





「梓は俺と同じじゃなかったの?」





その場にいた椿が責めるように言葉を紡ぐ。






その傍らで侑介も賛同するように頷く。





「……味方とか、味方じゃないとか。違うんだよ椿」





「はあ?何言ってんの〜梓。どう考えてもアイツの方が悪いじゃん」





そう言って椿は鼻で笑う。





「ねぇ椿、あの事って本当なのかな(・・・・・・・・・・)?」





「いやいやいやそりゃねぇよあず兄!!」





「…なんで、そんな事ないって断言、出来るの?」





「琉生兄……そりゃあ、…」





「……このままじゃ拉致もあかないし、そろそろ事実を教えて欲しいな。」





そう言った雅兄は少し離れたところに立っていた妹さんを見た。






_____________



お気に入り追加400ありがとうございます!

これからも引き続きよろしくお願いします。

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苑歌(プロフ) - アルムさん» 100票目取ってしまいました!!好きな作品だから嬉しいです。更新まだかまだかと毎回毎回見てます笑。 (2020年5月15日 13時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - マレさん» わあぁ嬉しいです!ご期待に沿えているかはわかりませんが...(笑)引き続きよろしくお願いします!! (2020年5月15日 13時) (レス) id: 9fec9f9c9f (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - 苑歌さん» お心遣いありがとうございます(泣)これからもよろしくお願いします (2020年5月15日 13時) (レス) id: 9fec9f9c9f (このIDを非表示/違反報告)
マレ(プロフ) - こういう感じの話を探してたんです!!ディアラバもブラコンもどハマりしてた時期あったので嬉しいです!!続き待ってます(・ω<) (2020年5月14日 13時) (レス) id: dbfa7fe28a (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - 面白いです!2つとも好きなのでサクサク読めました!応援しています!無理はしないでくださいね。 (2020年5月13日 10時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アルム | 作成日時:2018年11月24日 22時

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