五節 side梓 ページ6
Aが居なくなって1週間立った日。
僕はその日、弥と一緒に出かけていた。
「弥、遅くなりすぎると雅臣兄さんに怒られちゃうからそろそろ帰ろうか」
「うんっ!!」
そう言って弥と共に帰路に着く。
駅に向かう方向に歩いていくと少し前に比較的大きめな横断歩道が見えてきて、街の人々は信号待ちをしている。
都会なこともあって人は沢山いて、僕は弥とはぐれないように弥の手を握ろうと手を伸ばす。
「あっ」
そう呟いた弥が小走りで人と人の間に消えていく。
「こら、弥!」
人と人の間から弥のことが見えたから傍によると、弥が誰かのスマホを持っていた。
「はいっ!!どーぞ!」
「あ、ありがとう………」
弥がスマホを渡した相手は高校生ぐらいの女の子で。
「…A?、」
僕達から慌てて顔をそむけその場から離れようとする後ろ姿に見覚えがある。
「おねーちゃん…??」
僕よりも近くにいた弥がそう言ったのを聞いて考えるよりも早く、僕はAの腕を掴んでいた。
「A、まって!!!!」
646人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
苑歌(プロフ) - アルムさん» 100票目取ってしまいました!!好きな作品だから嬉しいです。更新まだかまだかと毎回毎回見てます笑。 (2020年5月15日 13時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - マレさん» わあぁ嬉しいです!ご期待に沿えているかはわかりませんが...(笑)引き続きよろしくお願いします!! (2020年5月15日 13時) (レス) id: 9fec9f9c9f (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - 苑歌さん» お心遣いありがとうございます(泣)これからもよろしくお願いします (2020年5月15日 13時) (レス) id: 9fec9f9c9f (このIDを非表示/違反報告)
マレ(プロフ) - こういう感じの話を探してたんです!!ディアラバもブラコンもどハマりしてた時期あったので嬉しいです!!続き待ってます(・ω<) (2020年5月14日 13時) (レス) id: dbfa7fe28a (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - 面白いです!2つとも好きなのでサクサク読めました!応援しています!無理はしないでくださいね。 (2020年5月13日 10時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アルム | 作成日時:2018年11月24日 22時