私の家族3【BROTHERSCONFLICT】

三節　side要 ページ4

翌日。Aが居なくなって2日目。




たまたま寺の方が休みだった俺は午前中からAを探しに街に出た。





俺らの住んでる吉祥寺にAがいるのは到底考えられない。





そう思って俺は車に乗り込んでAが行きそうな少し遠くの場所まで行くことにした。





有名なカフェ、ショッピングモール、美容院、人気スポット＿＿＿＿＿＿＿少しでも可能性のあるところを探し回った。





それでもやっぱり上手くいかないのが現実で。





情報も手に入れることが出来ずに帰ろうとした時。





「シュウせんぱーい」





「待ってくださいよ〜！！」





制服を着た数人の女の子がある1人の男に声をかけているところに遭遇した。





「………うるさいな」





ミルクティー色に少しオレンジを混ぜたような髪色の高身長の彼はパッと人目を引くような容姿で。





「先輩連絡先教えてくださいよ」





「何度言えばわかるんだ嫌だって言ってんだろ」





「そんなこと言わずに〜。ね、センパイ」





「うっとおしい。近づくな」





あーあーあー、中々辛辣な事を言う子だな。





目の端と耳に彼らを入れながら俺はその場を離れた。

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