五節 ページ22
必死に抵抗をしてもやっぱり男の力には適わなくて。
「大人しくしてろって」
「なぁ〜縛る?」
「馬鹿だな抵抗される方が燃えるだろ」
「うっわキモ」
ニヤつく男と笑う女。
「んー!!!」
「はいはい誰も助けになんか来ねぇから騒いでも無駄」
伸びてくる手はワイシャツのボタンにかかって。
一つ一つゆっくりと私の反応を楽しむように外していく。
身体を捩っても足の間に入れられた男の身体はビクともしなくて、殴ろうと腕に力を入れても頭の上でまとめあげられた手はもう1人の男に抑えられていてビクともしない。
残された抵抗は睨むだけになってしまった。
「コイツ泣かないじゃん」
「何あんた泣くの期待してるの?」
「いや違くて、普通泣くモンじゃね?」
「どうでもいいだろそんなんホラ、始めるぞ」
ワイシャツは全開にされ、スカートの裾に触れられた時なんとなく聞き覚えのある声がした。
どうせ気のせいだろうと何もかも諦めたらドンドンと扉を叩く音。
「おーい、いねぇのかァ?!」
「どうせ寝てるんじゃないの?」
「いやでも鍵かけてるかあ?」
「知らないよそんなの」
「おい!開けろよ!!」
この声は…
「おいっマズくね?」
「いいからさっさとヤ ることヤ って!写真撮れてないんだから」
「無理だろ流石に」
「はァ?!何言ってんの?!」
「おい!開けろよ!!」
外からドアをガンガンと叩いているのはきっと、
「早くしてよ!時間ないんだから!」
「あー!もううるせぇなわかったよ!」
男の手が足に触れ、固定される。
「んーー!!んー!!!」
「悪ぃな、こっちもやらなきゃなんだよ」
必死に叫んでも抑えられてる口からは何も言葉なんてでなくて、男の手はどんどん近づいてくる。
悔しくて悔してくてだんだんと視界がぼやけてきた時
「っオラァ!!!!」
という声と同時にドアがこじ開けられる音がした。
646人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
苑歌(プロフ) - アルムさん» 100票目取ってしまいました!!好きな作品だから嬉しいです。更新まだかまだかと毎回毎回見てます笑。 (2020年5月15日 13時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - マレさん» わあぁ嬉しいです!ご期待に沿えているかはわかりませんが...(笑)引き続きよろしくお願いします!! (2020年5月15日 13時) (レス) id: 9fec9f9c9f (このIDを非表示/違反報告)
アルム(プロフ) - 苑歌さん» お心遣いありがとうございます(泣)これからもよろしくお願いします (2020年5月15日 13時) (レス) id: 9fec9f9c9f (このIDを非表示/違反報告)
マレ(プロフ) - こういう感じの話を探してたんです!!ディアラバもブラコンもどハマりしてた時期あったので嬉しいです!!続き待ってます(・ω<) (2020年5月14日 13時) (レス) id: dbfa7fe28a (このIDを非表示/違反報告)
苑歌(プロフ) - 面白いです!2つとも好きなのでサクサク読めました!応援しています!無理はしないでくださいね。 (2020年5月13日 10時) (レス) id: b9c45128c7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:アルム | 作成日時:2018年11月24日 22時