私の家族3【BROTHERSCONFLICT】

一節 ページ18

いつかのように目が覚めると見慣れた天井だった。





また、か





シュウに血を吸われたあとの記憶が無い。きっと前のように気を失ったんだろう。





「起きたか」





「シュウ…」





「寝すぎだお前は」





そう言って水が入ったコップを渡される。





………………シュウにだけは言われたくないんだけど。





「シュウ、あの」





「お前さ」





私の言葉を遮りシュウが口を開く。





「何がしたいわけ？」





「…え？」





「俺言ったよな？」





「、うん？」





「そろそろウザイんだけど」





たぶん、"あの時"に言われたことを言ってるんだと思う。





・





・





『迷惑迷惑って言ってるけど、いつ俺がそんなこと言ったわけ？勝手に決めつけて勝手に行動してほんとムカつくな、あんた』





『俺は面倒事が嫌いなんだよ。自分からそんなことに巻き込まれに行くわけないだろ』





『俺が面倒だと思ったら俺から離れる。あんたは何も考えず俺のそばに居ればいいんだよ』

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