私の家族3【BROTHERSCONFLICT】

三節　side琉生 ページ11

Aが出て行ってからひっきりなしにLINEを開いては連絡を入れて、既読がついてないかを一日に何回も確認する。





それを毎日毎日毎日、何度も何度も何度も続ける。





間に電話もいれる。





伝えたいこと、謝りたいこと、心配していること。





全部全部留守電にいれる。





聞いてくれていることを願って、毎日毎日。





でもそんな願いも虚しく、見つかったという知らせも、既読もつかない。





僕に連絡をくれないのは、Aが僕に幻滅しているからだろう。





今まで気づいてあげられずに一人で抱え込ませてしまった。





返事なんて贅沢なものは望まない。





だから、だからせめて既読がつくことを願っている。





Aが無事なのか、それだけは知っておきたいから。





今日も同じようにLINEを開く。





トーク画面を開こうとしたら、部屋のインターホンが鳴った。





誰だろう。





不思議に思いながらドアを開けたら、そこに居たのは梓兄さんだった。

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