鬼殺隊員兼、審神者になりました！

拾弐 ページ41

一期「その痣はどうされたので？」






『あぁこの痣？生まれつきだよ。特に異常は無いよ』





背中には大きく広がっている痣があった。





薬研「嘘だな」









薬研「一兄達は席を外してくれるか？」






一「分かったよ。」






『？？』









薬研「さて大将、これは“呪い”だ。一体誰に付けられた？」






《A！貴方なんて育てなきゃ良かった！》





《ごめんなさいA…》









『…さてね、』





薬研「大将。分かってるはずだ。それは生命力をどんどん食って大きくなる。早く解除しないと死ぬぞ」






『大丈夫だよ。』





薬研「俺っち達にも主が必要でね、失うわけにもいかんのさ。だから大将、こればかりは俺の言うことを聞いて貰うぜ。」







『…分かった。何をすれば良いの？』





薬研「助かる。まずは…」






薬研から提示された条件は鬼殺隊員としては絶望的な内容だった。




其の一、呼吸を使った技の制限。
少なくとも身体を酷使する天ノ呼吸は大分制限がかかった。


其の二、眼鏡の着用。
普段から結構目を酷使しているらしくそれを抑えるために眼鏡を付ける事になった。






そして、その日々に慣れて来た頃。





一通の伝令が入った。






〈カァァァァ！A！伝令！〉





『お館様の烏！？』




〈現在、無限列車に杏寿郎が任務に当たっていてね。上弦の月と遭遇した。早急に増援に回って欲しい。〉





『何だって！？』





上着を持ち急いで外へ出るとこんのすけが待っていた。





『こんのすけ！急ぎで繋いで！』




こ「出来ております！」





『ありがとう。』





その場から一気に加速して門を潜るとすぐ隣には列車が倒れていた。

煉獄 杏寿郎【上】:拾参→←拾壱

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