鬼殺隊員兼、審神者になりました！

捌 ページ23

Aside




『…義勇。』




義「…姉さん」




柱になったのは義勇だった。



義勇には申し訳ないが、私は錆兎が柱になると思っていた。




義勇は弱い。




剣術でも…





精神面でも…




きっとこの子は選ばれないと思ってた。




『錆兎は？錆兎は元気？』




小さい頃から仲が良かった2人だ、きっと今でも「いない。」





『…え？』




義「錆兎は最終戦別で…藤襲山にいる鬼を殆ど倒して……」




義勇は泣いた。




静かに泣いていた。




私はその姿を見て…自分が不甲斐ないと思った。




錆兎が最終選別中に…居なくなって、1人でその後知らせを聞いた義勇はどうだっただろう。




きっと、立ち直れない程の傷を負っただろう。




だから、此処でかけてあげるべき言葉はきっと…




『頑張ったね。よく頑張りました。義勇。』





血の滲むような努力の結果、今の義勇があるのだとしたら、それを否定してはダメだ。





義「！！！」



『義勇の事だから自分のせいなんだとか思ってるでしょ？』




義「…」




『違うよ。』




義「俺は…最終戦別で…鬼をころしてなっ」





『別に良いじゃない。鬼をころさなくとも、七日間生き残れば良いのよ？誰も倒せだなんて言ってないわ。』





義「姉さん！」





『よく、頑張りました…。』

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