鬼殺隊員兼、審神者になりました！

肆 ページ11

？？？side




『水ノ呼吸、拾伍ノ型“濁流”！』



？「くっ！」



何なのよ！



結界を張っても張っても壊される！



もうあれを出すしか…



？「来なさい！貴方の好きな肉ならまだあるわ！」



そう呼ぶと、本丸の天井を大きく突き破って、この本丸の刀剣男子士を1番喰った異形が来た。









Aside


でかい…



この本丸の主が呼んできた鬼がでかい…




普通に5メートルくらいありそう…




『水ノ呼吸、“滝壺”！“水車”！』



上から叩き落としてすかさず下から後ろへと回転しながら水車。




最初に見た鬼は間違いなくコイツだ。




『流石に…そう簡単には切らせてくれないかぁ…』



？「アハハハ！どうかしら？その子、1番大食いなの！」



先程まで余裕の無かった顔が今では余裕でいっぱいだ。



『…ねぇ君。この屋敷の範囲で1番高い所を知ってる？』




？「いちばんたかいところ…？……おかの…おかのうえにある“よざくら”です！」




『…ありがとう。ちょっと失礼するね』



？「！！」



少年を俵担ぎするとその場から一気に加速した。




？「あのっ『どう行けばいい？』えっと…次のかどをみぎ…です」




右。



『次は？』



？「まっすぐです」



この様に、少年の声を頼りに進んで行くと…




『……扉？』




てっきり外に出るのかと思った…




？「ほんまるのなかにはいれば、そとへでられないんです。」




『…じゃあ、君は外に出た事は？』




少年は静かに首を左右に振った。




その姿が、義勇や錆兎と深く重なる。




『よし…君、名前は？』




今「いまの…つるぎです…」



『今剣。いい名前だね。そんな今剣くんに今からお姉さんが空を見せてあげる。』




今「！？むりです！ぼくたちがいくらたたかってもだめでした！」




『うん。そうだったんだね。でもね、お姉さん強いんだよ？』




そう言って、扉を蹴り破ると奥に大きな桜があった。



急いで桜に登り深呼吸を繰り返す。




『天ノ呼吸、壱ノ型“天眼”』




すると、この本丸の全体が見える。



絞れ、正確に。



『……見つけた。』




刀剣男士が今にも食われそうになっていて、




突きの構えを取る。




『水ノ呼吸、拾弍ノ型“富嶽三十六景”』




その場所へと一気に、障害物など関係なく撃ち放った。

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