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脳はクラクラ、負才でバラバラ - (非)日常編 - 45 ページ12

カタカタ、ガタッ____

僅かに横たわった体に振動が伝わってくる。


咲「地震……?」


私は眠い目を擦りながら少し体を起こした。でも、もうその瞬間には揺れが止まっていて特に何かが起こった様子はない。

気の所為か、そう思って私は外を確認することもなくもう一度布団にくるまった。疲れているし、早くもう一度寝よう。そう思って目をつぶってしばらくした後だった。


キーンコーンカーンコーン



唐突なチャイムの音。


嫌な予感が脳裏をよぎった。


朝時間のチャイム、にしては時間が早い気がする。


だったら、想像される事態は……


ただ一つ。



『死体が発見されたんだむ〜!キミタチ、死体発見現場の逢原さんの研究教室に、集まるむ〜!
一定の捜査時間の後に"学級裁判"を開くむ〜!』


死体が、発見。
死体が____。



なんで、どうして。
先程まで私を蝕んでいた眠気はとうに飛び去っていた。ただ、疑問と不安と焦りだけが私を支配する。なんで、誰かが死んで……。
死体発見現場は真凜さんの研究教室……?どうして、そんなところで?真凜ちゃんは無事なの?
思考が止まる。最悪な想像がこれ以上の思考を拒否したのだった。

行きたくない、けど……行かないと。

震える足に鞭打って、私は個室を飛び出した。何人かの扉は開け放たれていて、急いで事件現場へと向かったことが読み取れる。私は重い足取りで何層にも重なる階段を上っていった。

真凜ちゃんの研究教室の周りに人が集まっている。私はその様子をぼんやりと眺めていた。

朧「さ、咲良ちゃん……!咲良ちゃんは、大丈夫だったんだね……」

彼女は焦ったようにそう言った。無理に取り繕ったような笑顔だった。


咲「真凜ちゃんは……」


私は彼女の言葉に返事もせずに質問をした。見当たらない彼女の安否の方が心配だった。

朧「……それは、えっと……」

口ごもった彼女に、最悪の想像が事実へと変化するのが分かった。
私は人混みを掻き分けて真凜ちゃんの研究教室へと踏み入った。


そこには、私が見た美しい部屋ではなく、灰と血が入り混じるあまりにも残酷な光景があった。


爆散した木製の机。
爆風によって部屋の隅まで飛ばされた椅子。
棚から散乱した小物。


そして、ピンク色に染まった壁や床。
部屋には遺体の原型すら残っていなかった。


咲「嘘……でしょ……」


誰かが爆発に巻き込まれて死んでいる。その事実だけがこの部屋には残されていた。

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桜子(プロフ) - そなさん» コメントありがとうございます✨ここまで読んでいただけてとても嬉しいです!次週から裁判編へと突入していきますので、今後とも楽しんでいただけたら幸いです♪ (2023年3月25日 17時) (レス) id: ec8bf151a4 (このIDを非表示/違反報告)
そな(プロフ) - この作品を知ってここまで一気読みしてしまいました…。すごく面白いです、これからも頑張ってください! (2023年3月23日 22時) (レス) id: 8240083825 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おーすりー | 作成日時:2023年3月11日 9時

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