きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ46)

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「ねぇ！こっちで組手しようよ！」

シャルナークが私たち2人に声をかけた
他のメンバーは嫌そうな顔をしていたが、トランプも飽きたので観戦だけでもと向こうに行くことにした

『いいよ』

「この線の中で対戦して、この外に出たら負け！」

地面に書かれた線を指差してシャルナークが説明してくれた

「あと、能力は使っちゃダメ！」

『基礎だけ？』

「そう！」

「『オーケー』」

じゃあ誰からいく？とシャルナークは見回した

女性陣はパスと言ってそれぞれ座ったり、離れたところで観戦モード

私もパスをして座るところを探したらマチっていう人が場所をあけてくれたのでそこに座った

『ありがとう』

「いいよ」

1回戦はフィンクスって人とウヴォーギンって人
どっちもバリバリの肉体系って感じ
力自慢とか2人でしてそうな

こういった戦い方が好きそうな2人は勇んで向かい合っていた

対戦が始まり男達は楽しそうに近くに寄って声援を送っている

しばらく戦ったのちウヴォーギンが勝利したようだ
フィンクスはクソ！と悔しそうにしていた

「じゃあ次は？」

「次は俺だ。おいお前！今度はこれで手合わせしろよ」

ノブナガが私を指差して呼ぶ

『パ・ス！』

「だーめーだー！嫌でも付き合え」

ズンズンこちらへと来て私を引っ張り連れていく
なんでこの人諦めないの？ポジティブな諦めなさだな

私をフィールドに立たせて、よし！と意気込むノブナガ

「じゃあ始め！」

シャルナークが号令をかけた

ノブナガが先手を打ち間合いを詰める
それを避けて、くるりと一回転して線の外側へ

「あ？」

『あ、うっかり線の外にでちゃったー、私の負け！』

いやー残念残念と言ってマチのところに戻ろうとしたのをまたノブナガに連れ戻される

「お前ウソつけぇ！逃げんじゃねぇ、ちゃんと組手しろ」

『ノブナガしつこい。やりたくない強制しないで』

「じゃあどうしたらやる気出んだよ！？」

えぇ…なんだろ
あ、

『私が勝ったらご飯奢ってよ』

「あー？そんなんでやる気出んのか？かまわねぇよ」

『やったー』

「(これは面白いから黙ってよう)
…じゃあまた始めるよ！」

旅団ではシャルナークとクロロのみAの旺盛な食欲を知っている
2人は面白くなりそうなので黙っていた