きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ42)

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クロロとヒソカが相手の姿を何一つ見逃さんとする

その張り詰めた空気を切ったのは当然私

先に動き出そうとしたヒソカを止めて平手打ちをかました
腹が立ったので腹にも何発か入れておく

「痛いなぁ…クロロにやりなよ♡」

私はめげないヒソカにもう一発蹴りを入れた

ヒソカは幸せそうにたじろいて笑っていた

『約束ひとつも守れないのね』

ほんと嫌な嗅覚してる。今のクロロにどれを刺激すれば戦えるのかわかっててやりやがった

いい子にしてるわけがないのだ
この戦闘狂にとっては、機会があれば逃さない

それを承知で連れてきた私も私だが、今回はヒソカのやり方が気に食わなかった

イルミとの約束を利用したことと、ヒーローみたいに止めに入ったことが気に食わなかった

『ちょっと、反省して』

「♡♡」

「！」

ヒソカの念を吸収して彼を気絶させた
彼にこれが反省になるのかは微妙だが、この場だけでも黙っててくれるならいいや

クロロに向き直る

『この変態にはよく言っておく、仕事は完璧にやらせるわ』

「その心配はしていない。コイツには重要な役回りを配置していないからな」

『それなら良かった。邪魔するなって言っておく』

「それがいい」

ため息をはいてディルにヒソカを担がせる

『それと、さっきも言ったけど仕事は仕事、私はあなたとお友達になるつもりも、利用されるつもりもないわ』

「俺は一度決めたら諦めが悪いんだ」

離れていく私たちにそう言ったクロロ
その顔を見ずに聞き流した

旅団のメンバーの好奇、殺気、不審の目を全て放っておいてクロロから1番遠いところ、大きな窓ガラスがあるところに腰掛けた

眠るヒソカを仰向けにする

『(黙っていればすごくいい男なのにな)』

まったくもって残念だ

ディルを見やると、同じく頷いていた

しばらくは起きないだろうな
それまでこの顔を拝んでいるとするか

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