きゃ！どんどん強くなっちゃう！２ (ページ5)

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顔パス同然の合格を果たした金髪の青年

やったーとこれまた可愛い笑顔で喜んでいた
今回は合格しても同じ部屋で待機するようだ

金髪の青年はまた同じソファに座って試験の様子を眺めていた

「次！」

その言葉に私がビスケの前に出る

近くで私を見上げるビスケ
クリクリなお目目が可愛い
小さくて可愛い

またキラキラした目で見てしまった

いけないいけない考えないと、私は女だから女の人に色気倒しなんて効かないし、戦うのも気が引けるし、話術もないしなあ…

ビスケは何も言わなかったけど、チャンスは1回だと思うし、失敗できないなあ

『(能力使うしかないかなあ…)』

落ちたらヒソカに合わせる顔が無いし、１回で合格したいしやむなし

そう決めて念を練った

『ビスケ、手を貸して？』

屈んでその手を両手で包む

「！」

その瞬間ビスケは自分の念が私に吸い取られていることを感じたようだった

【天地創造(クリエイト・オブ・エデン)】

陽だまりのようなオーラが2人を包んで2人の手に収まった

「「「！！」」」

ビスケの指には宝石の指輪がはめられていた
その宝石はピンクサファイアのようだが、少し紫色の光線を反射する不思議な宝石

目をキラキラさせてビスケは自分の指についた宝石を眺めた

『ビスケの念で創った言葉通りビスケの宝石、気に入ってくれた？』

「きゃー！！すんごい綺麗！！堪んないだわさー！！！」

光にかざして至福の表情のビスケ
アンタ大合格だわさー！！！！と言われ私は席に戻った

3番手の男が他の受験者とは違う、好奇や驚きではなく、狙うような獲物を見つけたような視線を知らないフリをした。

3番手は金髪の青年と全く同じような口説き文句を言って合格をもらっていた。
本当になんなんだこの2次試験は

その時3番手の男の姿を初めて確認した

真っ直ぐな黒髪に額に布を巻いていた。
服装は全身黒でラフな格好をしている。
耳にピアスをしている。この試験黙ってビスケを見つめるだけで合格しそうな感じの顔面してる。

『(この人には注意しておこう、連れの方も)』

そうして視線が交わる前に目を閉じて過ぎる時間を待った