きゃ！どんどん強くなっちゃう！ (ページ6)

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「姉ちゃん俺の方が多く食った！！」

『お姉ちゃんはお野菜も一緒におかわりしてるからお姉ちゃんのほうが多く食べてるよ』

「肉の方が量多いから効率いいだろ！」

『なんでもたくさん食べられるようになってから出直してきなさーい』

「くそー！」

「キルアうるさい。食事中なんだから静かにしろよ」

ミルキが注意する

「なんだよ、こっちに構ってないで飯に集中したらー？」

豚ちゃんと小馬鹿にしたキルア

「テメェ…」

イラッとしてフォークを折りそうになるのを堪えたミルキ
そんなミルキを舐めた態度で見るキルア

「2人ともうるさい。静かに食べなよ」

ピシャッと睨み合う2人を嗜めたイルミ
イルミの言葉にミルキとキルアは大人しくする

大人たちは日常茶飯事なこの光景にはノータッチでお酒を楽しんでいる

「A、今回の仕事はどうだった？」

お父様が聞いてくる

私はカルトの口を拭きながら考える

『んー、特に…退屈はしなかったけど、苦労もなかったなあ』

思ったまま言葉にすると曖昧な返答だ

「最近似たような依頼が増えている。嫌なら断るが」

お父様の言葉を笑顔で遮る

『嫌じゃないよ。でもさすがにこれ以上仕事が増えたら大変かな』

「わかった。調整する」

ありがとうと笑うとお父様もつられて少し笑う
弟たちからしたらこの顔は珍しいみたい。
でもお母様といるときはお父様はもっと笑うし、意外とお茶目。

お母様へのプレゼントにすごく時間をかけるし、すごく相談される。花束とか送っちゃったりしてる。息子たちにはあんまり見られたくないみたいでこっそり渡してるのはとても可愛い。

「Aちゃん。次のお仕事が終わったらお母様とお稽古しましょうね」

『うん。次は何するの？』

「次はお花にしようと思ってるの！」

待ち遠しい気持ちを抑えきれない様子のお母様

『いいと思う！楽しみにしてるね』

「先生を呼ばなきゃね！」

休日はお母様と一緒に花嫁修行をしている
お料理お裁縫お花にお茶や踊りや芸事などなど、一流の人たちを先生に呼んでいる。

実際嫁いだとしてもゾルディック家の執事がついてくるし家事などはしないけれど、できないのと身についていてやらないのとでは大きく違うもの。

いろんなことができると仕事にも使えるし良いことばかりなのだ。