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Aの様子をカメラで確認していたシルバ、キキョウ、イルミ、ミルキの4人
そこにゼノが加わった
「シルバ、Aはもう二度とここへは戻らんぞ」
「仕方がない」
シルバの一言にキキョウが叫ぶ
「ダメよ!!そんなことになったら私、私!」
涙を流すキキョウ
「家族の繋がりは消えない。ゾルディック家である使命も、仕事となればあの子も大人だ、また会える」
取り乱したキキョウに言い聞かせるようにシルバは言った
「俺も反対。姉さんが出て行く意味がわからない。」
イルミの中でAは家族で1番の存在
彼女がここに居ないのなら、自分の存在意義を失うのと同義
「姉さんが出て行くなら、姉さんを殺す」
その後に自分も死ぬ
本気で思うくらい俺には姉さんが必要なんだ
禍々しい念からイルミの決意の形を知る家族
それをゼノが静かに嗜めた
「お前にAは殺せまい…実力を含めてな。まずは落ち着け、自分に何ができるのか、よく考えてから物を言え。」
「家族間での殺し合いはご法度だぜ兄さん。オレだって止めたいけど…きっと無理だ」
ミルキも加担する
「皆んな姉さんが居ないのは耐えられないんだろう?そんなこと言うなら親父や爺さんはなんで止めないの?」
イルミはますますわからないと首を傾げた
止めたいのに止めない。止められるのに止めない意味がわからない。
シルバは大きく深呼吸をした
「お前たちのことはみんな愛している。だからお前たちが同じようなことになったら、オレたちは止めない。」
キキョウも静かに頷いた
そういうことだ。と言って部屋を出たシルバ、そしてそれに続くキキョウ
ミルキは画面を変えていつものネットサーフィンに戻る
イルミは立ち尽くしたまま
ゼノはその様子を静かに見つめる
「ここでAのことを語っても無意味。府に落ちないなら、直接、言葉で、語り合え」
ワシから言えるのはそれくらいじゃ
そう言って出て行った
ミルキは背後の禍々しい念に冷や汗をかきながら勇気を振り絞った
「A姉さんになんかしたら皆んな許さないからな!」
静かに出て行くイルミに大声で叫んだ
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作者名:ふぇもふぁ | 作成日時:2020年5月18日 20時