きゃ！どんどん強くなっちゃう！ (ページ5)

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夕方、ぱっちりと目を開けてぼさぼさの髪を整える

パジャマから部屋着に着替える

ソファでボーッとしていると誰かが部屋をノックする

『はーい』

「Aお嬢様、晩ご飯の用意ができました」

『ありがとう』

執事が知らせてくれたのを聞いて食事する部屋へ向かう。

「あ、姉ちゃん起きたの？一緒に行こーぜ！」

キルアが静かに隣に並んで歩き出した

『キルア気配消すの上手になったね』

「だろ！」

『うん、お姉ちゃんわかんなかった。さすがだね』

「えへへ」

照れ臭そうにして笑うキルア
天使だな

そして今日の修行がどうだったとかの話を聞きながら長い廊下を歩く

ご飯を食べる部屋の前、こちらを待つ人1人

『イルミおかえりなさい』
「おかえり！」

「ただいま」

イルミがいた

『今帰ってきたの？』

「ううん。案外早く終わって17時くらいには帰ってきてたよ」

『そうなんだ。お疲れ様～』
「おつかれ！」

私の後に続いて言葉を返すキルアが可愛い
イルミも同じことを思っているのだろうキルアをじっと見ている

「うん。お腹減っちゃった。早く行こう」

そう言って中に入る

中にはお父様とお母様、お爺様と他の兄弟が席に座って待っていた

「お待たせ」

「構わん」

「まあ！Aちゃん！久しぶりね！早く座って食べながらお話聞かせて頂戴！！」

「Aにイルミ、ご苦労だったな」

お父様に続いてお母様お爺様が声をかけてくれる

『ありがとう、たくさん寝たからお腹ペコペコ！』

よーし食べるぞーと意気込む

私の前の席はお母様でお母様の隣にはお父様とイルミが座る。
私の隣にはカルトとキルアが座っている、キルアの隣にアルカ。お爺様とミルキはバースデー席だ。

席は自由だがなんとなくお父様とお母様はセットだし、キルアとアルカもセットだ。

「きっと俺の方がたくさん食べられるぜ！」

『んふふ、それはどうかな？大人の胃袋を侮るなかれ』

食事が運ばれた頃にキルアが挑戦的な目をする
勝手に競い始めたキルアを横目にカルトの食事を見てあげる

まだ幼いので食器の扱いがおぼつかない
代わりに食べやすく切り分けたり、コップを奥に移動したりしていた

カルトは控えめな子なので、なすがまま切り分けた肉を頬張る
可愛い

「Aお姉様が切ってくれると美味しく感じる…」

ええ、可愛すぎる
幼児の素直な言葉ってなんでこんなに破壊力あるの
これだからお世話するのやめられない

私もカルトと食べるご飯美味しいよと返した。