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次の日の朝、ディルも完全に直って実家へと向かう

ヒソカは用ができたとかで昨日の夜には何処かへ消えた


『わー2ヶ月ちょっとしか経ってないけどすごく久しぶりな感じがする』

目の前の試しの門を見上げる

「お帰りなさいませ。Aお嬢様」

『ただいま!』

ディルが試しの門を開ける
私は手を振ってから敷地に入った


ミケが起き上がって私の匂いを確かめる
そしてまた退屈そうに横になった

『ハハ、食べ物じゃなくて残念だったね』

ミケを撫でて家へ向かう

『ただいま〜』
「おかえり姉さん」
「おかえり!!」

玄関を開けた途端隣にイルミとキルアがいた
ずっと待ってたのかな

遠くからカルトが一生懸命に来た

『カルトもただいま〜』

姉さんにおかえりのチューは?と言うと抱き上げたカルトはほっぺにチューしてくれる

『キルは姉さんにチューしてくれないの?』

ニコニコして強要する
照れ臭そうにチューしてくれる
あー可愛い、お返しに沢山チューしてあげたら毛を逆立てた猫のように威嚇されちゃった

「姉さんオレにはお願いしなくていいの?」

イルミがジッと私を見ながら聞いてくる

『イルミは進んでしてくれるじゃない!』

「そうなんだけどさ」

イルミも私のほっぺにチュッとした
イルミのサラサラな黒髪を撫で撫でして、お返しのチューをこれでもかとする

イルミは全然表情変わらないけど姉さんにはわかるよ

見えない尻尾が凄い勢いでふられていることに

キルアは照れ屋さんだから拒否するけど、イルミはジッと催促する子なので世話焼きの可愛がりたい体質の私は永遠に可愛がり続ける

可愛いなあ弟皆んな可愛い幸せ〜って思っているとお母様が凄い速さで来た


「Aちゃん!!!!お帰りなさい!!お母様もうすごく心配で!!!」

『お母様ただいま、心配かけてごめんなさい。でもほら、ちゃんとお稽古の日には帰ってきたでしょ?』

「うん!そうよね!心配だけど、これも娘の成長のためと思ってお母様、耐えるわ!」

『あはは、泣くほど嫌なの?』

お母様はヨヨヨと泣きながら私の身体に異常がないか入念に確かめている

健康体だとわかると、あっという間に執事に荷物を運ばせてお稽古場へと私を連れて行く

遠ざかる弟たちにまた後でね〜と手を振った

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作者名:ふぇもふぁ | 作成日時:2020年5月18日 20時

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