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だもん、って。可愛いなぁ。
…じゃなくて。
私への当て付けみたいに女の子と絡んでいるから、ムカつくんだ。
こっちは深澤のせいでこんなに頭が破裂しそうなのに。
…でも、どうして？私が深澤なんかで悩まなきゃいけないの。
私は他に、考えなければいけない事があるのに。
だけど、たぶん。
私はそれが気に食わない。
私が深澤の事ばかり考えてしまって、でも当の本人は、私の事なんて何の気にもとめていない。
そのくせ、私の事は避ける。
本当、なんなのよ。
「だから、何とかしてって話よ」
「何とかって…そもそもそれ、私のせいじゃなくない？」
眉を下げて微笑む岩本君を見て、怖い見た目だけど優しい顔するよなぁ、なんて考えて自分を落ち着かせる。
「そうだったら逆に俺が心配になるよ」
「…岩本君、私別に深澤のこと、」
「あ、ふっか」
…名前を聞くだけでこんなに心臓が跳ねるのに、何が別に深澤のこと、だ。
矛盾だらけの感情に、自分が心底面倒くさくなる。
「待ってたの？いいのに」
また呼び出しか、と思っても、今はもう簡単には口に出せなくなってしまった。
「いや、Aちゃんに用があったから」
「…ふぅん」
気付けば教室にはもう、私と岩本君しかいなかった。
興味無さそうに返事をしてカバンを取りに行く深澤は、一度も目が合わない。
「Aちゃん」
深澤に聞こえないように小声で話しかける岩本君に目を向ければ、「かーお」とさっきよりもいくらか優しい顔で言われる。
「考えても分かんないよね。だって、理屈じゃないもん」
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バンビ(プロフ) - 葉月さん» 葉月様、コメントありがとうございます。これからも楽しんで頂けるように頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2022年4月22日 16時) (
レス) id: 0059ecb2b1 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 本当に話一つ一つ大好きです。これからも応援しています！無理になさらないように自分のペースで頑張ってください♡ (2022年4月22日 15時) (レス) @page49 id: e15b346611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年12月4日 22時
