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「Aちゃーん」
次の日、なんとなく学校に行きづらくてギリギリに登校すれば、教室に入るなりちょいちょいと手招きをして岩本君が私を呼んだ。
「おはよう、どうしたの？」
「おはよー。ふっか知らない？まだ来てないんだよね、朝練行くって言ってたのにさぁ」
深澤の名前を聞いて、ドキリと心臓が跳ねる。
…ていうかダンス部、幽霊部員じゃなかったの。
「昨日一緒にサボってたじゃん」
あんまり大きい声で言わないでよ、岩本君…
同時に昨日の事を思い出してしまって、ボワッと顔に熱が集中するのが分かった。
「…知らない、どうせまたギリギリに来るんじゃない？」
不思議そうに見る岩本君に、私の動揺が伝わっているのかと思うと恥ずかしくなる。
そんな事を言っていれば、いつにも増してダルそうに教室に入ってくる深澤の姿が見えて、さっきよりも大きく心臓が跳ねた。
「おいふっかおせーぞ」
「わりぃ寝坊したー」
無視するのは違うよな、と思って「…おはよ、」と声をかければ、「……おー」とチラッと私を見ただけで自分の席に行ってしまった。
…まただ。
キリリとする胸の違和感。
もしかして、避けられてる…？
そりゃああんな事があったあとに普通に話せる方が凄いとは思う。
だけど、ここまであからさまに気まずくなるなんて思ってもいなかったから、なんか。
「どうしたの？」
「…ううん、なんでもない」
タイミング良く、チャイムが鳴る。
深澤と私を交互に見てから眉をひそめて伺うように顔を覗く岩本君から逃げるように席に着き、この胸の違和感に気付かないフリをした。
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バンビ(プロフ) - 葉月さん» 葉月様、コメントありがとうございます。これからも楽しんで頂けるように頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2022年4月22日 16時) (
レス) id: 0059ecb2b1 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 本当に話一つ一つ大好きです。これからも応援しています！無理になさらないように自分のペースで頑張ってください♡ (2022年4月22日 15時) (レス) @page49 id: e15b346611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年12月4日 22時
