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帰りのHRが始まる前、教室で騒いでる深澤をおいて職員室に日誌を取りに行けば道中の廊下に宮舘君がいた。
声をかけようとして、はっとしてやめる。
長い髪をキレイに巻いて、可愛く着こなした制服姿のアユミちゃんが隣にいたから。
楽しそうに笑い合う二人は、別れたなんてただの噂話でしかなかったのだろうと思ってしまうほど、お似合いだった。
いつか私の前で楽しそうに笑ってくれたあの笑顔と違って見えるのは、気のせいであればいいのに。
ふと横に視線を滑らせれば、膝丈に揃えられたスカートと、寝癖を治しただけのストレートな髪が教室の窓に映る。
私は、今になって気付いた。
いくら前髪を巻いてもまつ毛をあげても、あんなにキラキラと可愛くはなれない。
…あー、どうしよう。
…二度目の失恋、結構キツイ。
反対側から行こうかな、とくるりと後ろを向いて歩き出せば、深澤の姿。
…なんで、こういう時に限っていつも深澤がいるんだろう。
「日誌取り行くなら言えよ」
「…騒いでたくせに」
気付いている、くせに。
いつもの調子で「やっぱまだ怒ってんじゃんー」とぶつぶつ言う深澤は、きっとまた気を使っている。
「…わざとなの？」
「なにが？」
私が落ち込んだ時にそばにいる事だよ。
「…別に」
だけど、とぼける深澤にどうしたって問い詰める気にはなれない。
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バンビ(プロフ) - 葉月さん» 葉月様、コメントありがとうございます。これからも楽しんで頂けるように頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2022年4月22日 16時) (
レス) id: 0059ecb2b1 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 本当に話一つ一つ大好きです。これからも応援しています！無理になさらないように自分のペースで頑張ってください♡ (2022年4月22日 15時) (レス) @page49 id: e15b346611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：バンビ
| 作成日時：2021年12月4日 22時
