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…あいつ。やりやがった。
水やりやらなんやら、雑用をしなくてはならない日直は少し早めに来るのが暗黙のルールだ。
次の日の朝、一番乗りだった私はちらほらクラスメイト達が揃ってくるのを見て、今日もあいつはいつも通りギリギリに来るんだろうと気付き始めた。
昨日キレておけば良かったと少し後悔する。
あのしつこさは盛大なフリだったのか。
だとしたら、全然面白くもなんともない。
本人がいないのだから文句も言いようがなく、とりあえず雑用を済ませてHRが始まるのを待った。
チャイムが鳴り終わると同時に教室に入って来た深澤は、わざとらしく息を切らしている。
「セーフ!」
「アウトだ」
担任がピシャリと言い放てば、クラスに笑いが起こる。
きっと笑っていないのは私だけだ。
「わり」
自分の席に着く途中、私のもとまで来ると小声謝る深澤に何も反省の色が見えないから、じっと睨んで無視してやった。
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バンビ(プロフ) - 葉月さん» 葉月様、コメントありがとうございます。これからも楽しんで頂けるように頑張ります。これからもよろしくお願いします。 (2022年4月22日 16時) (レス) id: 0059ecb2b1 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 本当に話一つ一つ大好きです。これからも応援しています!無理になさらないように自分のペースで頑張ってください♡ (2022年4月22日 15時) (レス) @page49 id: e15b346611 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:バンビ | 作成日時:2021年12月4日 22時