転校先は美形男子だらけでした【刀剣乱舞】

腹いせ ページ32

連れてこられたのはオシャレなカフェ！

…………なんてことは無く

いかにも今から何かが起こりますよっていう感じの学校の裏庭でした

茂みがあり、木も立っていて見晴らしは全く良くない

おまけに人も滅多に通らないこの場所

嫌な予感しかしない


「えーっと………ご要件は？」
女1「単刀直入に言うわ。生徒会から抜けて」
「…………なんで？」
女2「なんでって……そんなの決まってるじゃない！
あんたが三日月様たちと釣り合わないからよ！！」
「釣り合わないのは十分承知してるよ」
女3「じゃあ、なんでさっさと抜けないのよ！」
「だってまだ終わってない仕事あるし、これから部長とかも含めた大きな会議もあるし、今すぐは無理だよ」
女4「仕事とか言って、どうせサボってるんでしょ？三日月様たちをたぶらかすので忙しいもんね！」
「そんなに生徒会の仕事したかったの？じゃあ、なんでもっと前に生徒会に入らなかったの？」


パチンッ！！！！


肌と肌が強く触れた時に鳴る乾いた音が響いた


女1「ウザイんだよ！！あんたみたいなのがあの方たちと一緒にいていいわけないじゃん！普通に考えて馬鹿なの？転校生のくせに！来て早々生徒会に入るとかふざけてんの？！何アピール？ほんと意味わかんない！！あんたなんて………あんたなんてこの学校に来なきゃ良かったのに」
「………………」
女2「隙あり！」

彼女は鞄を取り上げ、中をあさりはじめた

女2「うわ、この教科書まだ捨ててなかったの？こんなに汚れちゃってるのにね〜！まあ、私たちがやったんだけどね！」
「やっぱりそれもあなたたちだったんだね」
女3「ついでに言うと、上履き隠したのとかその他もろもろ全部やりましたぁ！」

私の鞄を取りあげた子は低いフェンスで囲まれた溜池の方に歩いた

まさか…

と思った時にはもう遅かった

私の鞄は見事に溜池へダイブしていた

その様子を呆然と立ち尽くして見ていた

言いたい事も言って、ひっぱたいて、鞄を捨てて、呆然としていたマヌケ顔の私を見て満足したのか彼女たちは高い声でキャッキャッと笑いながらその場を去った

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